少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
死の舞いが続く謎の家(京都府)
京都市内の目ぬき祇園街での怪談。
祇園の一等地にかつてお茶屋をしていた空き家があり、そこでは夜な夜な舞子が踊っているのが目撃されました。
お店が現役だった頃、舞子の1人が旦那から冷たくされたことに心を痛めて自殺しました。
その自殺から半年が経った頃から稽古場で踊る姿が確認されるようになりました。
やがて勤めていた女性らがみな辞めてしまい、茶屋の主人も建物を売りに出して失踪してしまいました。
さすが京都には舞子さんの幽霊が出るのですね。
稚児如来の髪が伸びた!!(京都府)
京都市上京区千本通り上立売上ルにある瑞雲院清林寺の本尊の髪が伸びるという話題です。
本文中に出てくる地図と場所が違いますが、さすが京都だけに移転したとは思えない古刹の佇まいです。本のミスでしょう;。
本尊は稚児如来で、人毛が使われているそうです。
その髪が伸びるというので、薄毛に悩む人からの信仰が厚いのだとか。
ちなみに当時のご住職はこの話題を怪談として扱われることを拒んでいますが…、そんな人がよく中岡俊哉さんの取材を受けたなぁと思うのでした。
怪談業界の親玉みたいな人なのに!
境内を歩く人形の怪(京都府)
今回も寺院からの怪談です。
京都市にある人形寺こと宝鏡寺です。
別名からも分かる通り、由緒正しい人形を数多く保存していることで有名な寺です。
皇族が実際に愛した人形の数々が展示されており、定期的に開催される人形展の時には一般公開されています。
また一般市民からの人形を預かっての人形供養も行われています。
そうして集まった人形の中には様々な曰くがあるものが含まれますが、その中でも最も驚かされる人形として紹介されているのが「万勢伊さん」です。
前述の人形店の中でも看板娘のような存在のようですが、これが夜な夜な境内を歩くというのです。
万勢伊さんは後西天皇の皇女(娘)・本覚院が愛用した人形で、足の関節が動くので正座が出来るようになっています。
人形についてネット検索をしてみると人形展の解説があり、本覚院の後も浄照明院宮、三麼地院宮と受け継がれていたそうです。
ちなみにお寺では夜な夜な人形が歩くことを夜回りと表現しています。
3代も皇女に寵愛されると、人形も姫たちの為に夜回りをするようになるのかもしれませんね。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。
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