手元に、かつての「鷲羽ハイランドホテル」の古いチラシがありました。 ご存知の方も多いと思いますが、現在はリニューアルされ、「鷲羽山吹上温泉 WASHU BLUE RESORT 風籠(かさご)」という名称で親しまれている人気の宿です。

このチラシ、実は1988年(昭和63年)の瀬戸大橋開通より前に制作されたものです。 「え?チラシに堂々と瀬戸大橋が映っているじゃないか!」と思った方もいらっしゃるでしょう。
しかし、よく目を凝らして見てください。

実はこれ、実写ではなく「絵」なのです。 実際の海の写真の上に、これから完成するであろう瀬戸大橋の姿が精密に描き込まれています。今でいう「完成予想パース」や「CG合成」のような役割を、当時は手書き(レタッチ)で行っていたのですね。
開通すればホテルの目の前に橋が通るという、当時の期待感やワクワクが伝わってくるようです。まだ見ぬ巨大建造物をチラシに載せてしまうという、当時の広報さんのユニークなアイデアと情熱には驚かされます。
歴史を感じる一枚から、瀬戸大橋が地域にとってどれほど待ち望まれた存在だったのかを再発見することができました。
