両備グループが競合のバス路線の認可取り消しを求めた裁判 原告の資格がないと訴えを却下 東京地裁(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190830-00010007-ksbv-l33)
両備グループが八晃運輸のバス・めぐりんが西大寺方面に出したバス路線の認可の取り消しを求めた裁判で、東京地裁はそもそも原告の資格がないとして却下しました。
この出来事は、
・両備のドル箱路線にめぐりんが参入してきた。
・両備としてはバスの公共性を考えて、黒字路線で稼いだ分で、赤字路線を継続してきた。
・めぐりんのように儲かるであろう路線に参入するような事を認めると、既存のバス会社が売上が落ちてしまうので、赤字路線を維持できなくなる
・めぐりんの認可は取り消すべきである
…概ね、このような流れから生じた訴えでした。
確かに両備の言い分というのは有ると思います。
この出来事の直後に両備は赤字路線の廃止を申請しましたが、私の故郷の玉野市などはバスが壊滅状態になるような内容でした。
他社でも児島、下津井の人々のために下津井電鉄線を運行し続けた下電のような事例もあります。
公共性の高い事業であることを認識して、黒字路線で赤字路線を補填しながら運行を続けるという事は素晴らしいと思います。
ただし今回のことに関しては、正直なところこの結果となるのは、両備自身にとっても判っていたはずです。
八晃運輸側の申請に不備があるわけでもなく、法律に既存のバス路線を保護する規定があるわけでもなく。
社会に対して意見を発するための裁判だったのはないかなと思います。
ただ…、個人的な意見を言わせていただけば、めぐりんの運転手はもう少し丁寧に運転をしてほしいです…。隣や前にいたらゾッとする。