銭湯大人10円上げ430円に 10月から岡山県内、消費増税で(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190829-00010004-sanyo-l33)
岡山県内の銭湯の料金が10円値上げで430円になるというニュースが出ていました。
これを見て一番驚いたのは、銭湯の料金が県単位で決められていた事です。
ちょっと事情を調べてみました。
銭湯の料金は都道府県で決まっている
銭湯の料金が県単位で決められているのは、岡山県に限った事ではありません。
全都道府県が物価統制令という法令によって、銭湯料金の上限値を決めています。
上限値なのでルール上はそれ以下を設定する事が可能ですが、殆どの銭湯が加盟している業界団体(公衆浴場業生活衛生同業組合)の判断で上限値を入浴料に設定しているそうです。
スーパー銭湯などは?
ここで疑問に思うのが、スーパー銭湯などです。
設備面は普通の銭湯と比べて非常に優れていますが、法令で上限値が決められているのなら彼らも430円にならなくてはないないのではないでしょうか?
実は銭湯は「普通公衆浴場」と「その他(特殊)公衆浴場」に分類されています。
そして物価統制令の影響を受けるのは、普通公衆浴場です。
入浴は人が生きていく為に非常に重要な行為の一つです。
その為、銭湯が営業を続けやすいように、低金利の融資制度や、至近距離に銭湯を作れないようにするなどのルールが設けられています。
多くの家に風呂がある現在の感覚では判りづらいかもしれませんが、銭湯というのは公共性の高い施設なのです。
しかしスーパー銭湯のように営利性が高い施設も存在します。
これらの施設は、前述の手厚い保護の対象とならない代わりに、物価統制の価格制限も受けません。
そうした事情で、スーパー銭湯は決して安くない金額を設定しているお店もあるのですね。