倉敷市の由加神社本宮へ続く参道を登り切った辺りに、こんな看板が立っていました。
以前からあったのか、私は全く気付いていませんでした。

この看板はすぐ隣にある「江戸本所鹽(塩)原太助」と書かれた玉垣の説明です。
塩原太助は江戸時代に大成功を収めた豪商です。燃料としての炭を販売し、特に木炭の粉に海藻を混ぜて作る炭団を発明したことで知られます。
奉公人から独立、大成功を収めたサクセスストーリーは三遊亭円朝により落語の題材とされ、多くの人々に知られることになりました。
一代で富をなした豪商というと成金のようなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし塩原太助は贅沢を戒め、利益は道路の補修などに回したり、各地の寺社に寄進するなどして自らの為に使おうとはしませんでした。
由加山に残るこの玉垣もその内の一つで、由加山と香川の金刀比羅宮の両参りをした際に寄進したものです。
ちなみに両参りのもう一方である香川でも、建設予定だった灯篭への寄付に賛同し、なんと80両も支払っています。
この金額の大きさゆえか、完成した灯篭は太助灯篭と呼ばれています。
