意外と見落とされがちですが、倉敷市の由加山には両神鳥居という珍しい鳥居があります。
外見は特に目立った特徴の無い普通の鳥居に見えますが、注目すべきは額です。
寺社へ向かって歩いている時、鳥居の額は瑜伽大権現です。
そしてお参りをして階段を下っている時の額は金刀比羅宮になっています。
鳥居の両側に額があり、それぞれ違う名称が刻まれているのです。
これは由加山と金刀比羅宮の双方をお参りすると、よりご利益があるという両参りの風習に由来します。
つまり由加山の参拝を終えて帰る道というというのは、金刀比羅宮への参拝の始まりという事になります。
なので両神鳥居は帰り道に見える側の額が金刀比羅宮になっているのです。