高梁市有漢町を散策していると、二つの趣のある建物が並んでいるのが見えました。
この建物はどちらも「福田時計眼鏡店」というお店の建物です。
左側は倉庫になっているようで、右側の建物が店舗跡らしい趣です。
既に営業はしていません。閉業時期は分かりませんでしたが、エキテンなどに名前を見ることが出来るのでインターネットが普及した時期には営業していたようです。
Googleマップにも閉業で登録がありますが、口コミがないので時期の特定には至りませんでした。

まずは左側の建物。
恐らく店は半農で営業されていたのではないでしょうか。
それにしても味わいのある手作りの看板が素敵です。フジカラーと書いてあるので、写真の現像なども手掛けていたのでしょう。
その看板の上には眼鏡と時計の看板も見えます。以前に玉野市のセキトーさんの話題の際に触れましたが、眼鏡と時計はかつて高級品であり、更にメンテナンスに必要な技術が共通している事から同じお店で扱う事が多かったのです。

こちらが店舗跡です。
お店の佇まいを見る限り、写真の現像、眼鏡、時計だけが扱い商品だったわけではないようです。
ファンタなどの看板も見える事から食料品なども扱っていたのではないでしょうか。
有漢はお店が少ないので、もしかするとこの福田時計眼鏡店が何でも屋として住民の生活を支えていたのかもしれません。

建物の左側は中の様子が見えたので写真を撮ってみました。
時計が幾つもあります。広さからして食料品を扱っていたようには見えないので、時計や眼鏡とその他の商品は仕切って別のスペースで販売するようにしていたのでしょうか。
街に歴史ありですね。
