新見市でレトロな風景を求めて御殿場町の辺りを散策していました。
噂ぬたがわぬレトロな風景。県北部でレトロな街並みといえば、私は勝山がお勧めですが、今後はお勧めが一つ追加になりそうです。

綺麗に整えられていて、お店も適度にあるので飲食も楽しめます。
このブログでも過去に紹介したことがある井倉洞から、車で20分くらい。兼ね合わせての観光にもよさそうです。
ところで、そんな御殿場町で私を最も沸かせたのは、今は営業をしていない古い小間物屋の建物でした。

こちらがその「かつみ屋」の建物です。
御殿場町の商店が立ち並ぶ通りからは一本奥まった場所にあります。
お店の規模としてはさほど大きくはありませんが、恐らく周辺の住民の生活を支える重要なライフラインとして機能していたのでしょう。
古いベンチが外に置いてあったりして、コミュニティとしての機能も有していたのかもしれません。
しかしこの建物で注目すべきはその外観だけではありません。

まずはボンカレーのステッカーから。
現在は復刻パッケージで松山容子さんのこの写真自体は珍しくなくなりましたが、「ヒートパック」の文言が入っているのがレトロの証。
実は私も「ヒートパック」とは何ぞや?をはっきり理解しているわけではないのですが、レトルト食品では定番のアルミパウチの事を指しているようです。
これにより賞味期限がグッと長くなり、レトルト食品の隆盛の先駆けとなった偉大な技術なのです。
更にこれだけではありません。
こちらはロッテのボンボンガムの広告で、写っているのは名司会者、キャスターとしても知られる関口 宏さんの若かりし頃です。

実はこれは分からなくて、SNSで聞いて教えてもらいました。
爆発的人気デスが、私が子供だった頃には売っていなかったような。
1960年代の後半の発売だったようです。残念ながらwikipediaの関口宏さんの項目には、ボンボンガムの広告に登場した履歴は残されていませんでした。
ただし同じロッテのチョコレートのCMに1970年に登場していたので、もしかするとその時期に一緒に登場していたのかもしれません。だとすると写真の関口さんは20代後半。若いですね!
更にこちら。
ポカリスエット。
文字だけのステッカーですが、1缶100円とお安いです。
実は歴代の価格を調べてみようと思って、wikipediaを開いてみたところ発売当初の価格は120円との記載がありました。
当時の缶飲料は100円の設定が多かったので、こういう一般小売店に卸す際に100円で売れるようにしていたのか、それとも歴史のどこかで100円に値下げをしたことがあったのか。
当時の様子をご存じの方がおられれば、ぜひ教えてください。
では次の看板に行きます。
そう、まだ続くんです。

オロナミンC。同じく大塚薬品からで、現在ではサウナの際に二つを掛け合わせて飲む「オロポ」の相棒でもあります。
この看板で興味深いのはスクリューキャップが採用されていた時代の物である事です。
1971年~1986年まで採用されていました。
私のサイトの方でも紹介している「パラコート連続毒殺事件」でオロナミンCのスクリューキャップが悪用された事から、現在まで続くマキシキャップに変更されました。
そしてオロナミンCのキャッチコピーや売り込み文句を入れるのではなく、「いらっしゃいませ」という、お店の入り口用に作られているのも面白いですね。
恐らく当時の営業担当の方は「これを貼れば入り口も分かりますし、オロナミンCを扱っているのも分かって便利ですよ」みたいな、そのようなセールストークを展開したのではないでしょうか。
そして最後に。
建物の横側には永遠のライバル?コカ・コーラとペプシコーラの看板が残されています。
こちらも古そうですね。特にペプシの方は、ロゴが瓶の蓋の形をしています。現在ではロゴマークとして定着した赤・白・青の円形のマークですが、時代をさかのぼると蓋のデザインになっているのですね。このロゴが採用されたのは1962年~1974年まで。その後は蓋からは離れ、円形のロゴマークとして定着していくことになります。
コカ・コーラの方もDRINK Coca Colaという昔のデザインになっています。
コカ・コーラの方はペプシと比べると変化が分かりづらくて、メインのデザインは同じで現在はDRINKではなくEnjoyになっています。
そしてDRINKも全て大文字が1957年~1970年まで、そこでDrinkに変わって1986年まで、そしてそれ以降がEnjoyとなっています。
こうしてみると1960年代のステッカー、看板類が多いようです。
もしかすると、意外と営業期間は短くて、それ以降の時代のステッカーが増えることがなかった…という事もあるのかもしれません。
それにしても一つずつは決して激レアとまでは言えないものですが、それが一か所にこうして残されているというのはなかなか珍しい事例です。
御殿場町を訪れた際は、ぜひこれらの当時物を味わってみてください。


