吉備中央町の賀陽庁舎に行ってきました。
同庁は本庁の機能を幾つかの建物に分散しており、主な機能は前身である賀陽町と加茂川町の町役場を引き続き使用しています。
他に吉備高原都市の中心部である吉川にに教育委員会、水道局が設置されています。
こちらが旧賀陽町の町役場、現在の吉備中央町賀陽庁舎です。
吉備中央町発足直前の旧賀陽町の人口が約8,400人ですが、町の規模にしては立派な建物です。
決して財政的に豊かな町だったわけではないようですが、良い建物です。
将来的には吉備高原都市に1つに集約した本庁の建物が作られる計画があるようですが、それは資金の問題で具体化はしていません。
しかし現時点でこれだけ立派な建物があるのですから、分散される事での多少の不便は飲み込んででも、耐用年数ギリギリまで使い切りたいというのも本音なのではないでしょうか。
ちなみに「首都岡山」の垂れ幕もありました。
災害の少ない岡山県は首都機能の移転の議論の際に、候補に挙がってくる場所の一つです。
その中でも計画都市として開発され、高いポテンシャルを持つ吉備中央町は次の時代の首都の可能性がささやかれます。
現時点で吉備中央町が積極的に首都機能の誘致に動いているというわけでもありませんし、実際の移転に関しても時期などが定まっているわけでもありません。
これはちょっとした小ネタとですね。
もう一つ特徴的なのは入り口付近に整備されているこの庭園です。
友琳の庭と名付けられた庭園で、同町出身の作庭師である重森三玲の作品です。
元々は京都の友琳会館に作られた庭で、名前もその事に由来します。
後に吉備中央町に移されたのです。
吉備中央町では他に同氏の作品や動画がたっぷりと見られる記念館が整備されています。
そちらは過去時期で紹介しているので、興味がある方はご覧ください。
ここは私のお勧めスポットです。
そしてコミュニティバス。
右側の停留所が「へそ8バス」とあります。
これは町内の公共施設や商業施設を回るバスで、庁舎、出張所、公民館の他に道の駅や吉備プラザ、そして居住区をグルっと8の字を描くように巡回する事からへそ8バスと名付けられています。
ちなみにへそ。
吉備中央町が岡山県の中心辺りに位置する事から、おへそ。
そして新しい発見がある事からおっへぇそぅ!が町のキャッチコピーとして使用されています。
バスにへその名前が加えらているのはそういう事なんですね。
尚、このバスは既に何年も運行しているものの、実証運行中という事で令和7年度いっぱいで実証が終了する事になっています。
その後も続くかどうかはその時の判断になるのでしょう。町民の方で続いてほしいなぁと思う人は、しっかり活用して継続に繋げましょう。
将来的に吉備高原都市に新庁舎が出来れば、コンパクトシティとしての完成度はより高まると思います。
現時点でも吉備プラザは町民にとって多くの用事を一か所で片付けられる場所ですし、今から巡回バスを充実させておくのは、きっと将来的にも良い結果に結びつくと思うんですよね。
田舎でありながら車の必要ない生活が出来るという。
ちょっと理屈っぽくなりましたが、見どころたっぷりで興味深い場所でした。