【高梁市】旧備中町が立てた丸紅との幻のレジャー計画

岡山県西部に位置する備中町。
主な産業は石灰工業と農業で、観光地としては磐窟渓や磐窟洞(※現在は公開中止)が知られています。
しかし、これらの産業や観光資源も衰退傾向にあり、町として何らかの打開策が必要とされていました。


丸紅と組んだレジャー開発計画

そんな状況下で提案されたのが、丸紅との共同による大規模なレジャー開発計画でした(1969年)。
計画は非常に壮大で、約1300haの土地を取得し、ゴルフ場や観光牧場といったレジャー施設を設置。それに加え、これらの施設を利用する人々をターゲットにした別荘地を整備するなど、当時の日本の流行を集約したような「夢の計画」でした。


地元住民の賛否と対立

この計画は地元で大きな議論を巻き起こし、住民は賛成派と反対派に分裂しました。
たとえば、西山地区の資料によれば、計画推進に積極的だった神社の神主に対する反発から、氏子休止届を提出する町民が相次ぐなど、地域社会に深い軋轢を生じさせました。

そのような中でも土地取得は進み、1976年までに計画地の半分以上、約830haが取得されました。
しかし、丸紅が工事を開始することはありませんでした。その理由について明確な資料は残されていません。しかし
土地取得を急ぐあまり公文書偽造が行われた事が新聞で報じられるなど、世論の批判が高まっていました。このため、丸紅は計画の推進が困難であると判断したのではないでしょうか。


計画の中止とその後

状況が好転することはなく、丸紅は1984年に計画から撤退しました。
その後、備中町は新たな事業パートナーを探すことも、単独で計画を進めることもせず、この開発計画は完全に頓挫しました。取得された土地は最終的に売却されたとされています。計画の発足から約15年。地区をかき乱すだけに終わった計画でした。




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