岡山市北区足守の辺りで地元の人とお話をする機会があり、そこでメガソーラーでの建設の問題がある事を教えてもらいました。
2017年にリニューアブルジャパンが岡山市北区足守地域の内、足守、大井、粟井地区の山に建築を計画しているメガソーラーへ反対運動が起きたのです。
設置予定の太陽光パネルは約28万枚、その為に必要な土地は186ヘクタール、更に森林伐採78ヘクタールを伴います。
土地は元々ゴルフ場開発の為に取得されていました。しかし計画が進まないまま売却され、今回のメガソーラーの建設予定地になったという経緯があるようです。
建設予定地についてはKSBの動画が詳しいので気になる人はご覧下さい。
足守、大井、粟井地区の上の山を覆うようにパネルが置かれる計画です。
地元住民の方が懸念しているのは災害に対する問題です。
山では森林がしっかり地面に根を張り、水を吸収できる環境を作る事で災害を防ぐ機能があります。
しかし開発によって森林伐採が行われれば、下に住む各地区の人々は地滑りなどのリスクが増大する事が考えられます。
上記KSB動画の最後でも紹介されていますが、郊外では宅地として売れなかった土地にソーラーパネルが置かれる事がとても増えています
私の知人の家の近くにも出来ており、その人の家とパネルの位置関係が上(パネル)と下(知人宅)になるので、台風や地震で滑り落ちてくるのではないかと思って怖いと話していました。
実際にソーラーパネル崩落の事故も発生しています。
現在の所、事業者であるリニューアブルジャパンでは住民との合意が得られるまで計画を進める事はしないという態度を取っており、計画は停止した状態が続いています。
これは誠実な対応と感じます。
しかし計画予定地の土地を取得したのか賃貸借契約なのかは分かりませんが、保持しておくだけでも少なからず費用は掛かるはずです。
リニューアブルジャパンが計画の推進は無理と判断として手放したとして、とりあえず問題はいったんは解決します。
しかし大手の会社が建設計画を立てる程ソーラー発電に適した土地なのでしょう。
また再びどこかの会社が入手して、リニューアルブルジャパンのような誠実な対応が得られずに強引に計画が進められたら…?
この問題は足守地域だけの問題と考えずに、抜本的な解決策としての法整備などが急務なのではないでしょうか。