岡山県史に1969年~1974年の岡山県の開発目的による土地の買収件数と面積についての票があったので引用します。
尚、こちらの票は土地の買収が達成された時点までの物です。この中の全てが完成したというわけではないのでご注意ください。

(引用:岡山県史)
まず目につくのは、住宅用の土地が多いことです。
これも当然といえば当然で、ちょうどニュータウンの開発が盛んだった時期にあたります。
住宅用分譲地や建売住宅用地が主にその対象です。岡山県では山陽団地が1969年に造成を開始しており、まさにその時代の流れを反映しています。
現在では「限界ニュータウン」という言葉も耳にするようになりましたが、当時は時代の最先端を行く事業でした。
また、その下に挙げられている別荘用地も時代の雰囲気を感じさせます。こうした土地は実際の住宅需要だけでなく、投機目的で購入されたケースも多く、実際に人が住んだ割合はさらに低かったと推測されます。
学校用地が多いのも、このような住宅地の増加に対応するためだったのでしょう。
次にゴルフ場についてです。
ゴルフ場は他の用地と比べて広大な面積を必要とするにもかかわらず、この時期に多数が計画されました。すべてが計画通りに完成したわけではありませんが、岡山県だけでも年間10件近いゴルフ場がオープンしたことになります。
当時のゴルフ愛好家たちは、新しいゴルフ場を巡りながらプレーを楽しんでいたのでしょう。この時期はゴルフ会員権が投資対象としても注目されており、市場は非常に賑わっていました。現在では、ゴルフ会員権を取り扱う企業の看板は「マルフク」の看板同様、レトロな雰囲気を漂わせる希少な存在です。
当時の様子を知りたい方は、漫画版『釣りバカ日誌』の初期エピソードを読むと良いかもしれません。作中で、佐々木さんがゴルフ会員権を買うかどうかで一喜一憂する様子が描かれており、当時のリアルな空気感が伝わります。
さらにレジャーセンター用地も多く見られ、当時の勢いある時代を感じさせます。
私はその頃まだ生まれておらず、テレビなどを通してしか知りませんが、とても良い時代だったのだろうと羨ましくなります。
また面白い史料が見つかりましたら、改めてご紹介しますね。
