「日本版ライドシェア」岡山県玉野市で許可 25年の瀬戸内国際芸術祭での観光客増に対応(https://news.yahoo.co.jp/articles/221f56703c1270a089583198a6f102d52a413bde)
一般ドライバーが自家用車などを使って有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」で、中国運輸局岡山運輸支局は20日、岡山県玉野市を対象に県内で初めて運行を許可した。2025年春から同市などで始まる瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)での観光客増加を見込んだ対応で、同4月中の運行開始を目指す。
実質、下電
岡山県では初のライドシェアが玉野市で実施される事が明らかになりました。
瀬戸内芸術祭での観光客増加に対応する為で、2025年4月から運航を開始する計画です。
ここまで読んだらついにライドシェアが…!と思うかもしれませんが、今回の措置は限定的なもので「日本版ライドシェア」と呼ばれる方式です。
実施業者がそもそもタクシー会社です。
つまりタクシー会社が管理する事で、二種免許を持たない社員をドライバーに登用できるようにする制度です。
あんまりライドシェアじゃないですね(笑)。
記事によると地元企業5社に声をかけて応じたのが下電だけだったそうで、今回のライドシェアは下電だけが実施します。
もはや下電の取り組みみたいになっていますが…。
他4社は旭タクシー、双葉タクシー、高野タクシー、それにジャパン交通くらいでしょうか。
まぁ下電さんには頑張っていただきましょう。今回の結果次第で瀬戸芸以外の実施や県内の他市町村での導入なども変わって来るでしょうし。
需要はあるの?
ところで気になったのが瀬戸内国際芸術祭で観光客が増える需要があるのか?という事です。
調査結果でも出ていますが、瀬戸芸における宇野港は直島や豊島に渡る人が、その前に通過していく場所という位置づけです。
なのでその動線である宇野駅~フェリー乗り場周辺に観光客を惹きつけるアート作品を展示したり、お店を誘致したりと言う事は効果的だと思います。
しかし動線から外れた場所、それもタクシーを使ってまで見に行く距離が選択肢に入るとは思えません。その時間があるなら離島での特別な時間を過ごしたいと考えるのではないでしょうか。
取り組み自体は凄く良いですし、市民としては県内初という点も誇らしいです(笑)
が、じゃぁ駅~港という動線から外れて人が見に行きたいと思うようなスポットを開発で来ているのか?という点が気になります。
もちろん瀬戸芸以外でも期間中に一般客がタクシーを捕まえやすくなるとか、そういうメリットは充分に考えられます。
でも芸術祭に来るような客層が好む事を来年の4月までに用意しておければ、もっといいなと思います。