財政難で笠岡市職員の給与カット 管理職手当 ボーナス、職労に提示(https://www.sanyonews.jp/article/1632548)
笠岡市が厳しい財政状況を踏まえ、管理職手当を15~7%削減し、正規職員の期末・勤勉手当(ボーナス)を10~4%削減する案を職員労働組合に提示したことが1日、市への取材で分かった。期間は2025年4月から1年間。財政難を理由とした職員の給与カットは04年以来という。
新市長に変わった際、市の財政の見直しを行った笠岡市。
その時に今後の10年間で100億円の財政赤字の見込みを発表し、事業の見直し、イベントの中止、そして未使用の市有地の売却などの方針を打ち立てました。
この時にSNSで市長や市議はカットしないの?みたいな事を投稿していたのですが、まさかの市職員の給与になるとは思いませんでした。
日本は物価上昇が続いており、最低賃金もかなり上がってきていますが…、そんな状況下でのカットはちょっと意外でした。
平社員はボーナスの4~10%削減、手当のつく役職持ちはその手当から7~15万円の削減になります。年間で6,300万円の節約につながります。
笠岡市の一般行政職員の人数は令和3年度の始まった時点で313人。数年の経過で多少の人数の変化はあるでしょうか、ざっくり300人くらいが今回の減給の対象になるのでしょうか。
笠岡市の抱える赤字の見込みからすれば小さな額ですが、この積み重ねで削減していくしかありません。
ところで気になる市長、市議ですが…、今回の提案の時点で市長は自らの給与の削減も提示しています。まぁさすがにこれはしておかないと理解が得られr無くなってしまいますね。
ただ市議についての話題は上がってきていません。
笠岡の市議の報酬については、ちょっとややこしくなってしまうためだと思います。
削減というなら2023年8月に報酬を月に5万円減らされています。前述の通り物価上昇の時代に、一年で再び削減となると理解が得づらいかも知れません。
しかしこの削減は単なる削減ではありません。2020年に笠岡市は議員のなり手が少ない状況を鑑みて月の報酬を8万円上げています。
これにより笠岡市は同定の人口規模の都市では 全国トップクラスの水準の議員報酬となりました。しかし市民の一部で反対運動が起こり、署名が提出された事から5万円を削減したのです。
個人的にはもう3万円を引いて、値上げ前の水準に戻すのが良いのではないかと思うのですが…いかがでしょう?
我々の世代では公務員になれば障害安泰と言われ、超安定性重視の仕事でした。それが給料カットをしないといけないほど弱るとは…。どこに就職しても、絶対の安定はありえないという事が分かりますね。