【続報】赤磐市・給与問題


 

赤磐市の臨時職員への給与支払いの問題で続報がありました。
その前にまずこの一件がどのようなものだったのかを、ざっくりと説明します。

赤磐市が雇う必要のなかった70代の男性を臨時職員として採用しました。
名目上は学校の配送業務に予備の運転手になっていましたが、
実際に勤務をした事はありませんでした。

市との雇用契約は、出勤した時間で計測する時給だったようです。
最低金額の保証も無いので、出勤していない70代の男性に給料が発生することはない筈でした。

しかし蓋を開けてみると10ヶ月で76万円の給料が発生しています。
不審に思って市に確認をした事で、今回の事態が発覚しました。
そして調べていく内に他の臨時職員にもお金が振り込まれており、その採用や給与の条件面に関して教育委員会の人間が関与していることが判ってきました。

この件では既に責任者として赤磐市教育委員会の元教育次長の男性が、背任の罪で罰金50万円の略式命令を受けています。
市としても停職3カ月と課長級へ降格させる懲戒処分を下しています。

あわせて監督責任で友実武則市長と前田正之、川島明昌の両副市長、当時の市教委男性幹部職員2人が給料1割カット(3ヶ月)の処分が決定しています。

今回のニュースでは臨時職員の賃金を赤磐市の市議が決めていた事が明らかにされています。
そして臨時職員から市議に対して金銭が渡されていた事も報じられました。

要するに市議が必要もないのに好条件な臨時職員を採用させ、その見返りとしてお金を受け取っていたという事でしょう。

しかし個人的にこの一件についてはずっと不思議でならないことが1つあります。
この件が明らかになったのは、自分が働いていないに給与を貰ったことを不審に思った臨時職員の1人から確認があったためです。

臨時職員の中で少なくとも1人は何も知らないままお金を受け取った事になります。
1人だけ条件が異なるとバレると思ったにしても、何も言わないままお金を渡してしまうのは余りに不用心です。
この1人は一体どういう存在だったのでしょう。

誤って条件の違うはずの臨時職員にも他と同様に支払ったのでしょうか。
…だとすると、望まない仕事に手を染めさせられた職員から市議に対する反撃の一打だったのかもしれませんね。




こちらもお勧め  【役員の車は30万円】勤務していた会社からRV盗む 岡山中央署が容疑男を逮捕

コメントする

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.