井原市の市街地周辺を散策していると4つの小さなお社が並んでいる風景を見つけました。
敷地はかなり広く、社が逆に物悲しく見えるような感じでした。
現地ではこれらのお社に関する名称などのデータは全く入手できませんでした。
後にいずえ地区まちおこし協議会が作成する資料を見て杉ノ木三寶荒神社という名称である事が分かりました。
歴史についても同資料から見て行きましょう。
まず杉ノ木三寶荒神社についてですが、四つ並んでいる内の左から二番目の黄緑色の屋根を持つお社がそれです。
他の3つは株内神と言い、地元の守り神のようなもののようです。
個人的には一番左側の石で出来たお社が立派に見えたので、これが中心的な存在かと思っていました。
その荒神社は隣側で、確かに良く見ればひときわ立派なしめ縄が設置されていました。
七年ごとに行われる式年祭では神楽を奉納する習慣もあるのだとか。
敷地の広さは神楽を奉納する為のスペースだったのかもしれませんね。現在も行われているかどうかは分かりませんが、機会があれば見てみたいものです。
手水はこのようなものがありました。
水は天然水。天然石を人工的に削って水を張っていますが、ちょっと変わった形です。アイロンを豊富ととさせますが、何かしら意味があるデザインなのでしょうか。
所在地は井原市上出部町の住宅地の中です。隣には杉ノ木公民館もありますが、市街地から近い場所としては静かな場所です。
神楽が奉納される様子を想像しながら、ゆっくりとした時間が過ごせました。