路面電車乗り入れ時期ずれ込み 岡山市再び見直し、26年度末に(https://www.sanyonews.jp/article/1441966/?rct=syuyo)
どんなニュース?
JR岡山駅東口広場に路面電車を乗り入れる岡山市の事業で、総事業費が現在の試算から約1・3倍となる約88億円(税抜き)に増え、2025年度中を目指していた完成時期は26年度末にずれ込むことが23日、関係者への取材で分かった。駅地下街の補強工事に伴って休業する店舗への補償費増加や資材費の高騰などが主な理由という。
岡山駅の東口に岡電を乗り入れる事業で再びニュースが。
以前にも法令の問題から予算が増えるという記事が出ていましたが、今回もその予算の増額が含まれています。
休業補償の予算が嵩んだために事業費が約66億円から約88億円(税抜)になります。
更に休業するお店が仮店舗を用意する為の期間や、在庫を調整する為の期間を確保するために事業完成の時期は更に延長されて2026年度末(2027年3月ごろ?)になる事も合わせて発表されました。
DAN DAN価格上がっていく…
先にも述べた通り乗り入れ事業に関する変更は今回だけではありません。
大きな変化は下のようになります。
・約43億円
最初期の事業費がこちら。
↓
・約86億円
法令の問題が発覚、それに対応する為には23億円増の86億円が必要であることが分かりました。
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・約66億円
さすがに倍増である86億円はヤバいと思ったのか、市は計画の一部を縮小する事で66億円まで概算を下げました。
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・88億円
今回の休業補償による予算増で、結局は80億円以上が必要になる事が分かりました。
そもそも今回の値上がりの主な要素である休業補法については、そもそも市の試算が甘かったことが原因です。
これくらいに収まるだろうと計算していたのが、蓋を開けてみれば売り上げが想定外に多く、更に内装に費用をかけていたお店もあり、費用が増える事になった…と。
前回の費用増も法令の確認ミスが原因でしたが、今回の原因も最初の段階で良く聴き取りをしていればもう少し現実的な数字を導き出せていたのではないでしょうか。
更に最初の費用から倍増している現状を鑑みると、事業として本当に必要なのかどうかを問い直す必要を感じます。
利便性は確かに高まり、好意的な声も多い事業です。しかし43億円で出来るのと、88億円で出来るのでは受け取り方が違うのではないでしょうか。
貴重な市のお金を北区の中心市街地だけに費やす事は、それこそ市が試算するよりもずっとデリケートな問題の筈です。