玉野市 24年度以降収支不足に 市中期財政試算 大型事業歳出が増大(https://www.sanyonews.jp/article/1504708?rct=area_tamano)
玉野市は 2023~32年度の中期財政試算をまとめた。人口減少に伴い歳入が落ち込む一方、可燃ごみの広域処理施設や市役所新庁舎整備といった大型事業で歳出は増大し、24年度以降は収支不足が続く厳しい見通しとなった。
基金が25億円減少へ
玉野市の財政のニュースが上がっていました。
市の貯金である基金が23年度時点で94億7400万円ありますが、玉野市民病院、玉野市役所庁舎の新築、そして岡山市と久米南町との共同で行われるごみ処理施設の建設などの大型事業が続く為に26年度には約25億円が取り崩され、 69億1700万円まで減少する見通しになりました。
建設中の市民病院とは異なり、まだ計画段階にある新庁舎に関しては更なる物価高騰も懸念され、最終的な基金の残額はもう少し下がる可能性も考えられています。
しかしこれについては別に今になって明らかになったわけではないと思います。記事の表現では地方税収入の減少を原因のように読めますが、それどころではない大きな出費があるのが原因です。
玉野市は前市長の黒田市政の間に大型事業を行わずに貯金する事に専念していました。その為に市民病院や市役所庁舎などの更新時期が来ている施設の刷新が溜まっている状態になっています。寧ろ今まで基金を大きく見せてきていただけで、実際は69億円くらいの基金だったのだとする方が正しいのではないでしょうか。
そろそろ…、合併も…?
ここからは個人的な考えです。
基金が残り69億円という事で、再び貯金をして有事に備えたり、市民福祉の向上を進めたり…という方向性も、もちろん良いと思います。
しかしこの先も人口の減少は進むでしょうし、そうすれば地方税収は更なる低下が見込まれます。
それであれば。
今のうちに基金をなるべく使って、市内の公共施設の刷新や増強を進めて、最終的に合併というのもアリなのではないでしょうか。
玉野市に限らず、将来的に多くの市町村は再編されて、各都道府県には大きな市が幾つか存在するような状態になっていくものと思います。
2014年に発表された消滅可能性都市でも全市町村のおよそ半数にも及ぶ896の市町村が2040年までに消滅する可能性があると推測されています。
それであればお金がある内に使って、地域内の施設が充実した状態で財政的に余裕のある市との合併を進めてもいいのではないでしょうか。
例えば廃止されたままの市民会館もその予算があれば実現可能です。ある程度の規模の物を作れば、コンサートやイベントなどに使用出来て地域の強みになることでしょう。
決して自分の故郷である市の消滅を望むわけではありませんが、ジリ貧の状態に陥る前に決断してしまうのも良いのではないか。
そんな風に考えました。