続報・倒壊したのこぎり屋根の建物の詳細が分かったよ!


少し前に倉敷市児島小川で建物が倒壊してしまっている様子を写真付きで紹介しました。

記事中ではどういった建物か分からないままで紹介しましたが、1995年の地図で確認できました。

三栄興業の倉庫です。
この会社名を岡山県内で検索すると、日本年金機構の「持ち主不明の記録のある事業所一覧表」に名前が登場します。

これは1997年に年金の管理を一元化した際に、統合されずに残された年金の記録がある事を指します。(※消えた年金記録)
この資料に住所などの情報は無いので、恐らく「三栄興業有限会社」が正式名称だったのであろうことだけです。

倉庫と会社の位置を余りに離れた場所にすることはないだろうと考え、周辺を調べてみました。
すると倉庫から徒歩2分程度の場所にもう一つ三栄興業の倉庫があることが分かりました。

 

こちらです。
建物の規模が小さい事もあってか、状態はそれほど悪くありません。
しかし会社名を示すような表示は一切ありません。崩壊した建物が放置されている時点でお察しですが、恐らく会社は現存しないのでしょう。

さらに周辺の地図を見ていると、ついに発見しました。

これが三栄興業の本社の建物のようです。

実はこれはストリートビューのタイムマシーン機能を利用した画像で、現在は取り壊されたうえで住宅地になっています。
残念ながら住宅地の中なので余りストリートビューが更新されておらず、2013年の次は2021年で取り壊された時期や建物の反対側などの画像は得られませんでした。2013年時点で屋根の落下に関する注意喚起の張り紙があったりと、建物の老朽化が目立ち、管理がなされていない事が分かります。
先ほどの年金記録の件もありますし、20世紀の終わり頃には会社の創業は停止していたのでしょうか。

ちなみにこの場所を確定するのにもう一つ別の会社の建物を利用しました。
菅野紙器工業所㈱です。

こちらの建物も既にこのような状態ですが、残っていてくれて助かりました。
同社は比較的最近まで会社が残っていたようですが、現存はしないようです。




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