矢掛町の旧宿場町から一本道を中に入ると、そこに大きな寺院があります。
真言宗の多聞寺です。
1815年に完成した本堂は非常に立派で、明治中期から大正元年までの間は矢掛町の役場として用いられたこともあるそうです。
これ以前の本堂は1812年の火災時に失われています。
この時に本堂にある弘法大師お手製と伝えられる大師像は、自ら建物を抜け出して難を逃れたとされています。
本堂にはたくさんの仏像が並んでいます。
こちらは水掛観音。
西国三十三カ所の巡礼と同じご利益をられるそうです。
ぜひお参りしましょう。
そしてもう一つ圧巻なのがこちらです。
水子供養です。
ご利益が知られているのでしょうか、非常に立派です。
全ての子供たちが風車を持っており、風が吹くと境内に回転する音が鳴り響きます。
それが何とも言えず神聖な雰囲気です。
そしてこちらも特徴的な鐘楼堂。
日本の物とは思えない鮮やかな配色。
どこか海外の寺院との関係があるのでしょうか。
外からもよく目立っているので、来る時の目印にもなりそうです。
道の駅が整備されるなど、観光面の増強が続く矢掛町ですが、こういう伝統的なスポットも忘れずに押さえておきたいですね。