建部町を散策していると、とても大きな建物が見えてきました。
近寄って見ると、龍淵寺という寺院でした。
見るからに歴史のありそうな建物です。
境内に由緒などについての記載はなかったので、別で調べてみました。
1505年に時の金川城主・松田元成が開基した寺院です。
元々は旭川の近くにあり、その辺りの渕の事を龍ヶ淵と呼んでいた事から現在の龍淵寺という名称が生まれたそうです。
松田氏の前後で無住になるなど不遇の時代を迎えますが、再建されてその後現在地に移転しました。
しかし池田光政の時代に行われた寺院整理により一時は廃寺に追い込まれます。
光政隠居後の1681年に再建され、現在に至っています。
寺院の建物は1937年の物です。
敷地も広々としており、本堂も非常に立派です。
建物も他の寺社と比べると決して古いと言えるほどの時代ではありませんが、いい具合に味が出て来ています。
観光地として訪れるには、特に目玉になる物はありませんが…。
建部町を一望できる立地は最高です。
近くに他に寺院は無いようなので、この見渡す限りがそのまま龍淵寺の檀家なのでしょう。
良い寺院でした。