正伝寺と龍宮門の歴史
先日、浅口市の龍宮門を見学してきました。
長川寺にお参りに行こうと地図を調べていたところ、そのすぐ南側に文化財の門がある事が分かりました。

ちょっと分かりづらい場所にあるので、目印は上の写真にある鴨西公民館という建物です。
この建物の敷地を通らせてもらうと、龍宮門にたどり着きます。
現在は公園の一角にポツンと存在します。
龍宮門は、元亀2年(1571年)に創建された浄土真宗寺院「正伝寺」の山門です。
正伝寺は明治30年(1897年)に廃寺となり、現在では寺の面影はこの山門と石垣だけに残されています。
明治から昭和にかけて寺院跡に学校が建ち、龍宮門は校門として利用されました。「龍宮門」の愛称で呼ばれるようになったのもこの時期の事です。

お寺の跡地が学校になったとのことなので、この広場辺りが学校だったのかな?と想像を巡らせてみました。
その学校というのが何学校なのか調べても分かりませんでした。この公園の名前が鴨西遊園地なので、もしかすると別の学校ではなく鴨方西小のが移転する前とかだったのかもしれません。
建築様式と特徴
龍宮門は「龍宮門形式」の重層門です。以下のような特徴を持っています。
屋根:入母屋造り、本瓦葺
装飾:棟の両端に獅子口、破風には懸魚を設置
外観:下層は木造に漆喰を塗り、基部は斜格子状のなまこ壁
彩色:桁や垂木は丹(朱色の塗料)で塗られている
この門は「池田家文庫」の絵図にも記録されており、江戸時代の建築を伝える浅口市を代表する文化財となっています。
学校時代の事も調べたかったのですが、そもそもここにあった学校名が分かりませんでした。距離的に鴨方西小が移転した…という線を疑ってみましたが、裏付けできる資料がありませんでした。この辺りの事は情報が入ったら補強していきます。
見どころ
龍宮門は、寺院建築と近代教育の歴史を併せ持つ珍しい建造物です。
お寺の門でありながら学校の校門としても使われたため、地域の人々にとっても親しみがあるのかもしれません。現在は鴨西公民館方面から来る場合の入り口になっています。
周辺スポットも私が目的地にしていた長川寺のほかに鴨神社、町屋公園といった観光施設も揃うので暇せず楽しめます。
浅口市を訪れた際は、江戸時代の建築美と地域の記憶が刻まれたこの門を、ぜひ一度見学してみてください。

