KODAKブランドのPixPro FZ152というカメラを購入しました。
作っていのはJK Imagingです。
有効約1615万画素の1/2.3型CCDに光学15倍ズームという強力なズームを備える機種です。
最短撮影距離も3cmとなかなか強力で、画質を問わないお散歩カメラとしてなら一台で全てをこなせます。
カメラとしてはごく普通のコンデジのデザインです。
ただしJK imagingのカメラに共通する問題として、液晶が粗いので微妙にピントが合っていない写真をディスプレイで見分けるのが難しい点があります。
全体的にシンプルな作りです。
肩の部分は電源、ダイヤルがズームの操作、そしてその中の大きなボタンがシャッターです。
シャッターは硬めで、半押しするつもりが押下してしまう事があります。
液晶はタッチパネルではなく、操作はボタンで行います。
撮影モードはフルオート、手動、ポートレイト、動画、パノラマ、各種シーンモードです。
動画は撮影モードから呼び出さなくても、右上の赤丸ボタンで撮影できます。
お勧めは手動モードです。
SETボタンを押すと、後は十字キーで露出、ISO、スローシャッターの設定が行なえます。
この点についてはコンデジとしてはまずまずの操作性です。
シーンモードは自動シーンモードというオートとの違いがよく分からないシーンを含めて20種類です。
フィルムシミュレーションはついていません。
光学ズーム15倍に、更に電子ズームで4倍、最大で60倍になります。
充電は家庭用コンセントを利用する専用ケーブルもありますが、Micro USBなので別にパソコンからでもモバイルバッテリーからでも自由に充電できます。
ケーブルを繋いだままでも使用できますが、使用中は充電が停止します。
操作面では一つ大きなマイナス点があります。
このカメラは電源をオフにすると一部の設定がリセットされます。
・測光方式→デフォルトのAiAEに戻る
・コンティニュアスAF→オフに戻る
・AF方式→シングルAFに戻る
・撮影枚数→一枚撮りに戻る
FZ152のシングルAFはど真ん中にピントを合わせるだけなので、マルチAFがキープ出来ないのは非常に痛いです。
この辺りの初期化される設定を起動の度に戻す作業があるので、昔の起動が遅いカメラよりも撮影に入るまでに時間を要します。
では次は作例を行ってみましょう。
まずはマクロ撮影。
新品価格で17,000円くらいの機種ですが、なかなかやりますね。
これはオートによる撮影ですが、手動モードで露出やISOを整えてやればもう少し頑張れそうです。
続いては雑草ですが、普通のオート撮影です。
色合いは特に癖はなく、例えばコダックブルーや、コダックの各種フィルムのような色合いは期待できません。
続いて望遠の作例です。
これが光学ズームで最大の15倍です。
どうでしょう、個人的には期待以上の写真でした。
もちろん一眼の望遠レンズと比べられるものではありませんが、SNSなどで使用するのなら充分な画質が確保されています。
そしてこちらが電子ズームを組み合わせた60倍です。
手ブレが激しくなるので一脚を使って撮影しています。
画質はピントも合っているのかどうかわからない水準ですが、必要最低限の記録としては使えます。
手振れ補正は弱めです。コンデジながらしっかり構えて撮影する必要があります。
本体はグリップもしっかりある一眼スタイルなので、構えやすいデザインではあります。
前述の通りディスプレイが良くないので、微妙な手ぶれを見落としてしまう事があるのは大きなマイナス点です。
良いなと思った画角は2~3枚ほど撮影しておきましょう。
…と、こんな感じで安く入手できそうなら考えても良い感じです。
個人的な目安は5,000円前後くらいなら買ってもいいかなと。それ以上なら有名メーカーの型落ち中古に手を出したほうが賢いです。
個人的には普段にカメラを持ち歩くのが15mmの単焦点と14-54mmのレンズくらいなので、「望遠があったら良かったのに!」と思うような時に備えて念の為に持つ目的で購入しました。
重量は185gで、望遠レンズを持ち歩くより軽いです。
メインに据えるにはやや弱いカメラですが、サブにするなら(※5千円前後で買ったとすれば)コスパも性能も抜群の一台です。