倉敷市児島小川の老舗喫茶店、蔵が閉店することになりました。
2021年3月5日の30周年でグランドフィナーレです。
マスターは数年前から作詞家業を始めており、そちらに専念することになるそうです。
僕が蔵に通うようになったのは、実はつい最近のことです。
新型コロナウィルスの感染が拡大し、観光地などでも休業が相次ぐようになりました。
そこで地元の喫茶店巡りをしようと思い立ち、久しぶりに立ち寄ったのがキッカケです。
たまたまお店のことを投稿したSNSを見て頂き、親交が…という矢先の出来事でした。
マスター自身も前述のコロナ禍で休業した期間で、作詞に専念するようになったのが閉店のキッカケだったというので、なんとも皮肉なことです。
そんなこともありつつ、お店に行ってきました。
実は蔵でカウンターに座るのは初めて、マスターと腰を据えて直にお喋りつするのも初めてです。
間に合ってよかったです。
こればかりはSNSの発達に感謝ですね。
さて、僕が蔵を再訪するようになったキッカケは、実は本でした。
ベルヌの月世界旅行です。
これについては過去に別の記事で触れているのでそちらをどうぞ。
関連リンク:珈琲蔵で月世界を読破してきたよ!
学生時代に読んだ冒険SFです。
この世界観が大好きだった事を思い出し、随分と読みふけったものです。
実はこの本を閉店前に訪れた記念として…、頂いてしまいました!
これは大事にしないといけませんね。
仕事部屋の目に見える位置に置いてあります。
幾つになってもなにかに挑戦することは大切です。
ベルヌの作品の中で月へ向かう人々も、決して若いチャレンジャーではありません。
この本を見える場所において、その気概を持ってサイト更新を勧めていこうと思います。
この椅子がずっと僕が本を読んでいた場所です。
僕は喫茶店の滞在時間が短い人間で、速やかに飲食を終えて退去します。
それが一時間ほど滞在して読書に明け暮れていました。
名残惜しい椅子…と思いきや、実はこのお店はマスターの自宅なんですね。
これからもこの場所で作詞を続けていくということで、開いていたらいつでもどうぞとのお言葉を頂きました。
またこの椅子に座れる日が来るかもしれません。
もしこのブログ記事を読んでいる常連の方で、閉店に間に合わないという方も閉店後でもお店を訪ねて見てはいかがでしょうか。
お店もマスターも、きっと懐かしいままで待っていてくれると思います。