先日、岡山市北区宿のバラック小屋が広がっていた辺りを散策してきました。
道路拡張に伴う立ち退きや、建物の耐用年数から既に多くの建物が失われ、人も減ってきている様子をうかがう事が出来ました。
それは別の記事で紹介しているので、興味がある方はそちらをご覧ください。
さて今回紹介するのは、空き家の一つで見かけたこちらです。

最近では見かける機会が減ってきましたが、牛乳受け箱と呼ばれるものです。
新聞受け、郵便受けと同様に配達の牛乳を受け取るためのポストです。
現代でも産地直送の新鮮な牛乳の配達を受け取っている人はいますが、昔は牛乳を輸送するのが容易ではありませんでした。運ぶのも大変ですし、その際の冷蔵もしっかりしていないので運んでいる途中で傷むリスクがありました。
そこで各家庭では近くの業者に依頼して牛乳を届けてもらうようにしていました。この箱はそうした名残ですね。
岡山ではやはり大手のオハヨーが多くみられますが、こちらは平津牛乳の牛乳受け箱です。
名前にある通り一宮町(現・岡山市北区、一宮地域)の農協が展開していたローカルブランドの牛乳です。
名前にある通り一宮町(現・岡山市北区、一宮地域)の農協が展開していたローカルブランドの牛乳です。
1970年代に入るとこうした小規模なブランド展開は厳しくなり、県下の農協が統合して新ブランドに移行して、平津牛乳のブランドは廃止されました。
この容器は、少なくとも半世紀近く前の暮らしを伝える、貴重な歴史の痕跡です。
