AIが語る津山事件──GEMINIが導き出した“動機”と加害者の本質

今や日常生活に欠かせなくなってきたAIによるチャット。
色々な事を聞いたりする作業は、従来の検索よりもずっと手軽で具体的です。
私のような情報サイトの運営者としては、今後のサイトの方針について再考する必要を感じさせるわけですが…。

もちろん私もAIを活用しています。
という事で、ブログのネタにしようと思いGoogleが展開するAIのGEMINIに津山事件の動機について聞いてみました。

AIの考える津山事件の動機

最初の質問は「津山事件の動機についてどう考えるか」です。
返答は下記の通りです。


津山事件の動機とされる主な要因

 

 

1. 結核による差別の被害妄想と社会的孤立

 

  • 結核の発病と差別感情: 犯人は若い頃に結核を患い、当時の社会で結核が忌避されていたことから、村人から差別や嘲笑を受けているという強い被害妄想を抱くようになりました。
  • 「ロウガイスジ(労咳筋)」の噂: 犯人の家系は祖父母や両親を結核で亡くしており、「ロウガイスジ」(結核で死ぬ家筋)という恐ろしい噂が村で広まっていたとされ、これが犯人の孤立感を深めました。

 

2. 女性関係のもつれと屈辱感

 

  • 複数の女性との関係と破局: 犯人は当時、村の複数の女性と関係を持っていましたが、結核の発病や徴兵検査での不合格などをきっかけに、次々と関係を解消されたとされています。
  • 「裏切り」に対する復讐: 犯人はこれを自分に対する屈辱裏切りと感じ、特に、過去に深い関係がありながら他の村に嫁いだ女性に対する強い復讐心を抱いていました。遺書にも、この女性が帰省していることが犯行を決意した理由の一つとして記されています。

 

3. 村八分と精神的な追い込み

 

  • 村八分: 犯人が結核を患い始めた頃から、村の住民との関係が悪化し、村八分のような状態に置かれていたことが指摘されています。これは、当時の農村社会における共同体の圧力として、犯人を精神的に追い詰める大きな要因となりました。

遺書には、村人たちからのいじめや中傷、特に女性関係のもつれに対する恨みが詳細に綴られており、これらの要因が複雑に絡み合い、最終的に大量殺人という凶行につながったと考えられています。

ここまでがGEMINIの回答です。
AIなのでネット上で見られる情報から回答を作っているので、突飛な内容ではありません。
私はサイトのコンテンツで津山事件を扱うのに津山事件報告書という公的な資料を参考にしましたが、ネット上の噂レベルの話しも色々と見てきました。
その観点からしても、この回答は間違いないと思います。

GEMINI君は何を原因と思う?

続いての質問が今回の本丸です。
私的な意見でいいけど、君はどの要素が最も大きかったと思った?」という質問を続けました。
AIが思うのかどうかは疑わしいですが、様々な情報をもとにどの要素が大きいと考えるのか…の回答は、恐らくネット上でそのように考える人が多いという事でもあると思います。では回答をご覧ください。

津山事件の動機について、どの要素が最も大きかったかというご質問ですね。私的な意見として、この悲劇の根源には、複数の要因の中でも特に**「村という閉鎖的な共同体のプレッシャーと、それによる犯人の精神的な孤立」**が最も大きな背景として存在していたと考えます。


 

最も大きな要因:閉鎖的な共同体のプレッシャーと孤立

 

都井睦雄の凶行を突き動かした直接的な原因は、遺書にもある通り、**結核による差別や女性関係のもつれからくる強い「怨恨と屈辱感」**でしょう。しかし、なぜその怨恨が凄惨な事件にまで発展してしまったのかを考えると、以下の点が重要になります。

  1. 結核への恐れが差別を加速させた 当時の結核は「死病」であり、その家系は「ロウガイスジ」として忌み嫌われました。都井睦雄がこの病を発症したことは、彼を村の共同体から決定的に切り離す要因となりました。
  2. 逃げ場のない「村八分」の状態 現代と異なり、当時の農村社会では、村からの孤立は生活の全てを失うことを意味しました。都井睦雄は、この閉鎖的な環境で村人全員から避けられ、嘲笑されているという被害妄想を深めることになりました。都市部のように、環境を変えて再スタートを切るという選択肢が事実上ありませんでした。
  3. 怨恨が積もる「標的」の近さ 女性関係のもつれやいじめも、彼の精神を追い詰めた直接的な動機です。閉鎖的な村の中では、彼を裏切ったと感じる相手や、彼を笑ったと感じる相手が常に身近な場所にいました。これにより、怨恨は増幅され続け、復讐の念が具体的な計画へと変わる土壌を作ってしまったと考えられます。

まとめると、津山事件の動機は、**個人的な「結核による病と女性関係の屈辱」という爆発物に、「閉鎖的な村社会という逃げ場のない環境」**が導火線となって引火した結果、発生したと言えるでしょう。

この事件は、一人の精神状態だけでなく、当時の社会が抱えていた病気への差別意識や、濃密な人間関係が生み出す共同体の闇を示している点で、非常に重い意味を持っています。


ここまでがGEMINIの回答です。
…長い。

結論としては後半にある「津山事件の動機は、**個人的な「結核による病と女性関係の屈辱」という爆発物に、「閉鎖的な村社会という逃げ場のない環境」**が導火線となって引火した結果、発生したと言えるでしょう。」の部分だと思います。
個人的には犯人の都井睦夫の孤立、村八分に関して「被害妄想」という言葉を選んでいるのは鋭いなと思います。
現在、ネット上では遺書などの文面をうのみにして、都井睦夫も被害者である、都井睦夫を追い詰めた住民も悪いというような論調もありますが、実際のところは置かれている状況に対して実際よりも自分を被害者にしてしまったというのは大きいと思います。

AIの冷静な立場から見ても、そのように感じられるというのは私自身が感じていた違和感は間違いなかったのではないかと思いました。

興味本位でもう一つ聞いてみました。

都井睦夫は被害者なのか?

少し触れましたが、最近のネットでは都井睦夫に対して、彼も被害者であるという見方をする論調が増えているように思います。
村八分などで追い込んでしまった住民らにも責任があるというものです。

これについてもGEMINIに質問してみました。


背景への「憐憫」と「行為の責任」

 

ネット上での議論は、現代社会の感覚から見て「異常」なほどに犯人を追い詰めた当時の村社会の構造や差別的な風潮に対して、強い批判や憐憫の情を抱いているがゆえに発生していると考えられます。

つまり、都井睦雄を「可哀そう」と見る論調は、「彼が大量殺人を犯すに至った背景にある、当時の社会的な差別や孤立には同情の余地があり、その点においては彼もまた社会的な被害者であった」という見方を示していると言えます。

しかし、これは彼の行為の責任を免除するものでは全くありません。私たちは、凄惨な事件の原因を探る過程で、加害者を追い詰めた社会構造を批判しつつも、まずは亡くなった被害者とその遺族の存在を忘れてはならないと考えます。


ここまでがGEMINIの回答です。
前提条件などのやり取りがあったので少し略していますが、書き出しの「ネット上の議論」というのが、先に挙げた都井睦夫は被害者なのか、住民にも責任があったのではないかといった内容になります。

GEMINIはハッキリと否定しています。
わりとここまでの回答が曖昧な印象を受けていたので、この回答は予想外でした。
よく考えれば、30人も殺害しているわけですから。都井睦夫は加害者でしかありえないというのは当然なのかもしれません。

今回、ブログ記事にする為にいくらか省いた部分もありますが、このやり取りはなかなか興味深いものがありました。
この記事を読んでいる方は少なからず津山事件への関心、興味があるのだと思います。ぜひ、あなたも手元のスマホでGEMINIや他のAIを呼んで意見を戦わせてみてはどうでしょう。




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