【玉野市】もうすぐ市長選、柴田市政を振り返ろうぜ

2025年10月の玉野市長選挙に玉野市議の福本 崇さんが出馬表明しました。
だいぶ前から自身のYouTubeで市長選に出る事は明らかにしていたので、表明が意外と遅かったなと思っていました。
組織票固めでもしていたのでしょうか。

現時点のところ、現職の柴田市長は出馬表明をしていませんが、まだ64歳ですし、「玉野再始動」とまで謳った市政改革を目指していて一期での勇退はないでしょうから、こちらも時機をうかがっているのでしょう。
という事で、柴田市政について振り返ってみます。

市長に初当選した4年前に掲げていた公約についておさらいしながら市制についてみていきましょう。
太字が公約です。

・「子育てがしやすく住みやすい町」

新市民病院の計画に入っていない産科の増設、小児科の充実
新婚家庭や子育て中の世帯への支援金の導入。
学校での教育方針としては知識偏重から思考力重視への転換、市内の小中学校への外国語指導助手ALTの配置

産科はダメでしたね。人が手配できませんでした。
他の事業については入ってみたら意外と市にお金が無かったという事もありましたが、ここに関しては知識不足だった感じです。
小児科の充実も医師一人体制ですし、二つの病院が1つになった割に充実したとは言い難いかもしれません。

新婚家庭への支援は住宅関係に関して出るようになっています。
子供についての支援も出産5万、子供一人に5万…と、決して高額ではないものの出ています。

学校に関しては統廃合の話題が少し揉めています。

・「産業振興と観光の魅力向上」

産業振興については企業誘致。
具体的なジャンルとしてはIT企業を考えているそうです。

観光の魅力向上は下記の3項目。

1.宇野港の賑わい
2.自然にあふれる街
3.自転車の街

この中にののちゃんのPRアップも含まれていましたが、真っ先に達成された公約がののちゃんでした。駅前に看板を設置しましたね。柴田さんがののちゃんを売り出す団体の理事なので、まぁ支持母体に対するお愛想でしょう。
3の自転車の街については、自身のYouTubeで実現しやすい項目と言われていましたが自転車レーンが増えるわけでもなく、余り動きはありませんでした。
企業誘致に関してはパワーX社が最大のニュースでしょうか。タイミング的に前市長の黒田さんの業績になるような気もしますが、ニュースなどで名前をよく見る会社が来たのはいいなと思います。ついでに市の名前がニュースに出たりしますし笑

・「文化を感じるまち」

街中でのコンサートなど文化、芸術に関するイベント支援
市民会館の建設については、取り壊された前市民会館の平日の稼働率の低さをネックとしてコワーキンスペース、観光案内、特産品の販売ブースなどを兼ねる事で収益面の改善などを提案しています。

市民会館の建設については早々に無理と表明しましたね。市長になって市の財政を見たら思ったよりお金が無かったとかそのような話を議会でしていたと思います。
これと市民病院の産科は出馬表明時の公約だったので、この二点について市長に低評価をつける人は多いようです。

結局、市長が市政報告でトランペットを吹いたのが公約の一部達成だったのかもしれません。

「安心して住み続けられるまち」

市民センターでの窓口業務再開
防災体制の充実
人口問題、空き家問題、耕作放棄地問題の解決
地域おこし協力隊と岡山県立大学の生徒の力を借りた街づくり
※柴田さんは過去に岡山県立大学の副理事をしていました
買い物難民問題(槌ケ原のハローズの問題など)

市民センターについては週2日、それぞれ2時間程度の出張窓口が開設されるようになりました。本格的な再開になると膨大な費用が掛かるので、需要を見極めつつ…という事ですが、とりあえず達成です。
この窓口業務再開には、窓口業務を廃止するのに奔走した議員から厳しい声も聞かれましたが、部分的とはいえ良く実現したと思います。
防災体制はちょうど市内消防の再編時期だったので一応達成?人口問題の辺りは全く変わっていませんね。人口は減り続けています。
岡山県立大学の生徒は来て、アドバイスやら行ってくれました。
買い物難民問題はハローズは未解決、三井生協日比店が閉業して更に深刻化した印象です。

行財政改革について

財政問題解決の柱としてはふるさと納税の拡大と企業誘致が挙げられています
オープンな情報公開と双方向コミュニケーション
組織改革

ふるさと納税は出馬表明の際に掲げた様々な公約の資金源として挙げていました。何か秘策があってそうしているのかと思ったら、何もなかったようです。
双方向コミュニケーションは自身のSNSへのコメントもほぼ無反応でしたね。
組織改革も特になかったように思います。再始動を目指すのに旧体制のまま4年が過ぎていきました。

健康で元気に暮らせる街づくりについて

医療体制、予防医療(健康診断、歯科検診の推進)、健康を保つためのスポーツ振興

予防医療に関しては遺伝子解析による健康づくり事業がスタートしているので、ここは達成ですね。

感想

このような感じでザっと見直してみました。
正直、達成率に関しては低いです。個人的にはもう一期4年は見てあげないと、簡単ではないとも思っています。
ただ懸念点としては、表に出てきていないだけかもしれませんが、そもそも動きが無いままになっているような気もします。
例えば市民会館はもう話題に上がる事もありません。玉野病院の産科については、たまに岡大病院に愛想をしに行ってるだけ、ハローズも同様です。
次の選挙戦では、その進捗状況を強調するのがキーになるのかなと思ったりします。
このブログでも何度か触れた通り、個人的には現職二期目に賛成のスタンスでいます。もちろん福本さんや、もしかしたらこれから立候補する人?の公約が素晴らしければ変わるかもしれませんが、それもまた後々にみていきましょう。

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