少し前に水島のビルで白骨化した遺体が発見されたという話題を更新しました。
その際に行旅死亡人という、身元不明で受取人がいないご遺体の事を説明しました。
今回も行旅死亡人に関して、ちょっと珍しいケースを見つけたのでご紹介します。
4月に岡山市の行旅死亡人についての詳細をアップしているページに出た書類がこちらです。
なんと全ての項目が不詳になっています。
行旅死亡人なので名前、本籍、住所が不詳なのはまぁデフォなところはあります。
しかしこのご遺体が驚くべき点はそれ以外の項目も不詳な点にあります。
性別や死亡場所といった項目まで不詳なのです。
このご遺体は性別の識別が可能な箇所を含まない不完全な状態だったのでしょう。
更に死亡場所まで不詳である事を考えると、発見場所の墓地が死亡場所ではない事が確定しています。
なので例えば、山中で何らかの理由で亡くなった人の肉体の一部や骨だけが雨や強風などで麓の墓に落ちてきたとか?
行旅死亡人に当てはまるかどうか分かりませんが、火葬後に収骨した遺骨が放置された可能性も考えました。納骨する場所が無くて扱いに困っている遺骨をどうするか困っている人は意外とおられます。
ちなみに扱いに困った遺骨ですが、各市町村で合同墓を整備している場合があります。
岡山市の場合だと岡山市東区の上道墓園内に合葬墓が整備されており、利用料は1万円です。
利用可能な人は岡山市に隣接する自治体に住民票がある人など、広い範囲になっています。尚、市外に住んでいる人は1万5千円になりますが、遺骨をきちんと処理できることを考えれば安いくらいです。
誤った選択をする前に、役場などに相談してみればこういう答えが出てくると思います。困っている人はご活用ください。