2024年4月に岡山市中区で死亡者の出る住宅火災がありました。
住宅が立ち並ぶエリアだった為に、気にしてニュースを見守ったという人も多かったでしょう。

この際に報じられたニュース記事の一部を引用します。

この家には50代の会社員の男性と知り合いの女性が2人で住んでいたということで、男性は外出していて無事でしたが、火事のあと女性とは連絡が取れなくなっているということです。

(2024年4月7日、NHKニュースより引用)

火災後に遺体が見つかりました。
まだ確定事項ではないので「連絡が取れなくなっている」というぼかした表現になっていますが、亡くなられたのが住民女性である可能性が高いという報じ方でした。
こうした記事は意外と続報が出ない事も多く、この件でもご遺体が住民の女性だったのかどうかについて触れる記事は見当たりませんでした。

という事でニュースについては記憶から離れていたのですが、先日水島の件で行旅死亡人(※身元が分からない遺体のこと)の話題に触れた際にたまたま別件として挙がっていた中にこのニュース記事の件が浮上していました。
岡山市の行旅死亡人についての書類を引用します。

(引用:岡山市公式サイト「行旅死亡人の告示について」より)

住所はこちらでぼかしました。
なんとお亡くなりになられた方が誰なのか分からないのです。
火災が発見されたのが午後10時50分、消火は40分後です。夜とはいえ住宅密集地、町中の辺りなので火災の発生自体の発見がさほど遅れるような事は無かったでしょうし、火災発生から1時間くらいで消火されたと考えて良いでしょう。身元の特定が出来ないほど遺体が焼けてしまったという事はなさそうです。
更に家の持ち主の身元が分からない事はありえないでしょうから、家は男性の持ち物で一緒に住んでいた女性の身元を知らなかったというのが正しそうです。

どういった関係だったのか分かりませんが、例えば友人と呼べるようなレベルの間柄でも相手の本名などを知っているか?と問われれば、確かに免許証や住民票などで確認を取った事はありません。
たとえ話に犯罪者の例を用いるのは失礼かもしれませんが、岡山市で発見された「おい、小池」で知られる小池俊一氏は女性と同棲生活を送っている間はずっと仮名を名乗っており、葬儀を出す際に死亡届が受理されなかった為にその本名が発覚しました。
このような後ろ暗い事情でなくても、飲み屋で知り合った女の子が住む場所に困っていたから住まわせていた…などであれば、お店の延長線上で源氏名で呼び続けていたような事情もあるかもしれません。

何らかの事情があったのか、それとも単に改めて自己紹介をする機会を逸したままの関係だったのか…。
意外な行旅死亡人だったので、こちらも紹介させて頂きました。




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