【岡山市】長野さん、総合福祉会館の扉は閉じられちまったよ…


先日、岡山市北区石関町の総合福祉会館の建物に行ってきました。
と言っても既に建物の中に岡山市の公的機関の入居はありません。偶然と言えば偶然ですが、訪れたのと同じ2025年の1月に岡山県は今後、福祉会館の建物を今後は使用しない事を表明しました。


総合福祉会館の名前通りに運用されたのは約10年前まで。2016年までに岡山県消費生活センターと社会福祉協議会といった組織は撤退しました。その後も県教育委の関係団体が入っていましたが、それも既に撤退。
建物の完成が1975年なので、公共施設としては一区切りとなる50年を目途に終了という事ですね。

ただ報道によるとこの建物は岡山県以外に区分所有者がいるらしく、倒して新しい建物に…というわけにはいかないようです。
そこでこの建物は今後、売却などの処分が検討されていく事になります。
実際、私が訪れた理由も軽食喫茶の「一」がこのビルに移転してきた為ですし、一の隣には美容室とコインランドリー、岡山後楽園ロータリークラブ、そして民間企業の事務所も入居しています。


ただしメインの入り口はこのように寂れた感じです。
天井の塗装も微妙に剥げ落ちてきており、建物の老朽化を感じさせます。

ただデザインがわりと近代的と言うか、勿体ないなと思うような気持ちも出てきます。どこかビルを一括して購入してくれるようなところが出てきてくれればいいのですが、規模が大きい上に、区分所有者の存在などややこしそうです。


それはさておき、このような石碑が残されていました。
総合福祉会館設立の理念が記されています。

ブログの画面では読みづらいかもしれませんが、タップして拡大表示するなどしてみてください。
明日を信ずるすべての人に この会館の扉をいつも開けておこう」と、この手の公共施設には珍しい熱いメッセージが記されています。
署名は時の県知事、長野士郎さんです。地方自治に精通しており、その知識を活かして岡山県で数多くのプロジェクトを実現しています。ただしチボリ公園の誘致(後の倉敷チボリ公園)や、吉備高原都市のような
のように上手くいかなかった事例も少なからずあり、評価については分かれます。

しかしその手腕があったからこそ岡山が発展したのは間違いありませんし、こうして立派な福祉会館の建物も出来たのだと思います。




こちらもお勧め  【事故】岡山市・オートバイが転倒し電柱に衝突 運転していた22歳の男性が死亡

コメントする

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.