三菱自の地元部品各社に驚き広がる 鴻海へEV生産委託方針(https://www.sanyonews.jp/article/1697601?rct=&read=1)
三菱自動車が台湾の電子機器受託生産大手・鴻海(ホンハイ)精密工業に電気自動車(EV)の生産を委託する方針であることが明らかになったことを受け、三菱自水島製作所(倉敷市水島海岸通)と取引する岡山県内の部品メーカーには21日、驚きが広がった。先行きには不透明感が漂うが「地元への影響は限定的」との見方が目立った。
三菱自動車が鴻海に生産委託
三菱自動車がeKクロスEV/日産・サクラとミニキャブEVの生産を台湾の鴻海に委託する方針を発表しました。
鴻海と言えばシャープの経営再建に着手した事で知られる電子機器の会社です。鴻海本体での自動車販売はしていないようですが、合弁会社による販売や、台湾国内では既に他社絵hのEVの供給実績があります。今回の三菱、日産の件が成立すれば日本では初、鴻海にとっても海外展開する大手自動車メーカーと初の提携となり、今後の生産委託に好影響を及ぼしそうです。
他の記事によると日産、ホンダとの提携も視野にあるそうです。
日産には三菱自動車が生産しているサクラがあるので、今回の件が整理するれ場間接的に提携する事になりますね。
県内企業の反応
岡山県内の三菱自動車の協力会社としてはヒヤヒヤする部分もあると思いますが…。
協力企業の組合であるウイングバレイは「水島製作所の生産台数が減るという話ではないので、県内企業への直接的なダメージは少ないのでは」との態度を表明しています。
この件自体が三菱が発表した事ではないので詳細が分かりませんが、ウイングバレイの把握している情報だと水島製作所で製造されているEVはそのままで、海外向けなどの上乗せ分が鴻海に委託という事なのでしょうか。
山陽新聞の記事中では「ガソリン車を含めた軽自動車の年間生産台数(21万5488台、2023年度)の約2割を占める。」とあります。もしEVを全て委託するという話しなら、水島製作所の生産台数が2割減という事になります。もちろんEV分を他の車種で埋めるなどの対応もあるでしょうし、楽観視しているという立場のようです。
対してEVの製品を手掛ける協力会社からは不安視する声も聞かれます。
国内生産を完全に委託する事になると、これらの企業は大打撃を受ける事になります。三菱自動車は倉敷、総社の景気に大きく影響する大企業です。今後の動きに注目ですね。