総社市の旧昭和町地区を散策してきました。
昭和町は総社市の西端に位置するします。1972年に総社市へ編入し、それ以降は住所の町名としての昭和は使われて亡くなりました。しかし現在でも地区名、学校名などとして用いられており、市内では親しまれている地名です。

美袋と言えば登録有形文化財に指定される木造駅舎を持つ美袋駅がよく知られていますが、今回はその周辺の町並みを散策していきます。


駅の周辺は住宅地になっていますが、かつては商店街だったのであろう名残が良く残されています。
それと同時に新しい建物も少なくありません。美袋駅周辺は生活必需品を購入するのにも車が必須なほどで、便利が良い場所とは言い難いです。しかし岡山駅まで続く伯備線の存在は強いのでしょう、人口も令和6年末時点で836人もいます。(総社市、人口世帯集計表より)


看板建築のような、ちょっと洋風な雰囲気のある店舗跡です。カンコー学生服の看板があるので、衣料品店だったのでしょうか。
タバコの販売ブースが懐かしいですね。昔はこういうお店でタバコを販売していました…と言っても、私が子供の頃で既にこういうお店はレアになっていました。
既にコンビニや自販機での販売がメインになっていた時代でしたが、外国製タバコのような珍しい銘柄を好む人は利用していたようですね。
ちなみに昔のマンガなどを見るとお婆さんが店頭にいるのが定番になっていますが、タバコは利鞘の少ない商品で、現役を退いた方が小銭稼ぎのような感覚でしている事が多かったからだそうです。


じつはこのお店はこのような続きになっていました。
昔は立派なかやぶき屋根であったろう事が想像できる建物です。

手前側の方には人は住んでいないようでしたが、眠らせておくには勿体ない建物だと思います。

最後に八幡神社です。
国道180号を走っていると、眼下に見える神社があると思いますがこちらです。

国道から見るよりも随分と広い敷地で、社殿も立派な物でした。
通り過ぎるばかりでお参りした事が無いという人もおられるでしょう。ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。


こちらは組合マーケットと言うお店…のように見えますが、残念ながら営業はしていないようです。
立地的に恐らく農協の直売所を兼ねたお店のようです。地区にとって貴重な日用品のお店だったのではないかと思います。ただ地元の人は余りここでの買い物を好まなかったのかもしれませんね。
実際、ここの住民の多くは恐らく地区から外に出て仕事をしている筈です。そうなるとJAのお店は営業時間が短い設定のところが多く、仕事から戻ってくると閉まっていて利用する事が出来ないという微妙なジレンマが起こります。


ガソリンスタンド跡。
壁の配色からするとコスモ石油でしょうか。

こちらも営業していません。設備類も写真に写るもの以外残されていません。
車が生活に必須のような地区でガソリンスタンドがやっていけなくなるというのも皮肉な感じですが、奥まった場所にあるので少し高くなっている国道からは存在に気付きづらかったのかもしれませんね。

という事で、営業しているお店が少ないのはやや寂しいですが、町並みは非常にレトロでいい感じです。
駅舎だけを見て帰るなんてもったいないですよ!




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