津山市の川崎、野介代、林田で東津山という地区になります。
これは旧津山東町の区域です。
歴史を辿ると旧林田村が調整を敷く際に改称して津山東町になったのですが…、実はこの時に津山東町への改称を県が嫌がったというエピソードが津山市史で紹介されています。
当時、林田村から「林田町」への改称は比較的簡単に済む手続きであったのに対し、自治体名を変更する場合は内務大臣の許可が必要で手続きが非常に面倒でした。その為に県は改称の際に「林田町」を維持してほしいと希望していたようです。しかし、町名変更に対する熱意を説明した結果、面倒な手続きを経て、最終的に「津山東町」が誕生しました。
ちなみに津山東町の歴史は短く、1923年に発足からわずか6年後の1929年に周辺町村と合併して津山市になりました。
改称手続きを担当した県の役人は、せっかく面倒な手続きを踏んだにもかかわらず、最終的に「津山東町」が誕生してからわずか数年後に合併されてしまったことに、少なからず無念さを感じたのではないでしょうか。
冒頭で触れた通り、何故か地区名は津山東ではなく東津山となっています。県の方の面倒は余り報われなかったのかもしれません…?