所在地は国道430号線沿い、倉敷市児島田の口5丁目付近で、田の口港の船が停留されている辺りです。
430号は倉敷市児島地区と玉野市を繋ぐ道路で、王子ヶ岳のすぐ下を通る海岸通です。
児島地区と玉野市は市こそ違えど、生活圏としては密接なつながりを持っており、この道路も交通量は意外と多い場所です。
しかし結構この大きな鳥居を見過ごす方が多いようで、教えてあげると驚かれる方も居たりするんですよ♪
この鳥居は香川県の琴平から来た方が由加山へ向かう為の長い参道の入り口としての意味を持っています。※ちなみにこの写真を撮影している側から振り返ると海です。
何故そんなに琴平からの来訪者を出迎えていたのかというと、琴平にある金刀比羅宮と由加山は、両方をお参りすると良いとする言い伝えがあります。
現在ではその言い伝えは廃れてしまい、両方を参ろうとする方も少なくなっているそうですが、この言い伝えが盛んだった頃は琴平から船でやってきた人々が、この場所から由加山を目指して歩いていったのです。
この周辺にはその頃の名残で、由加山の方向を示す石碑が残されています。
また、この地区にはそうした時代を思わせる古い建物がたくさん残されています。
倉敷美観地区のように綺麗に保存されている建物も良いですが、田の口地区では移ろう時代に無理に逆らおうとせず、現代と古い時代の風景が寄り添うような独特な雰囲気を楽しむことが出来ますよ。
たくさんの写真が撮れたので、また近い内にHP『岡山の街角から』で紹介したいと思います。
※8/4 ホームページにアップしました。
リンク『岡山の街角から:田の口港周辺を歩く』