新春首長インタビュー・柴田義朗玉野市長 子育て支援さらに力(https://www.sanyonews.jp/article/1661882

山陽新聞に私の故郷である玉野市の市長、柴田さんのインタビューが掲載されていました。
玉野市は現在、小中学校の再編問題が大いに議論を呼んでいます。また、一期目最終年となる市長の総括的な意味もあるので、しっかり読み込んでみました。

玉野市の課題

・人口減や少子化の進行
この事に関しては「転出者が転入者を上回る「社会減」は近年、マイナス幅が縮小しており、プラスに転じるよう子育て支援や教育施策に注力してきた。」との回答でした。
人口の問題に関しては短期的に改善するものではないので、ここに関しては改善しようと悪化しようと前任の黒田さんの業績になると思います。ただマイナス幅の縮小は単に高齢化が進んで進学や就職、転勤などで転出する若者が減っただけという見方も出来るかもしれません。

・小中学校再編計画
100%の賛成は難しいが、大方の理解を得られないと進めるのは難しい」との回答です。
市議会では現行の計画を是とした市長ですが、少しトーンが落ちました。市議会ではこの話題で集中砲火を食らったので懲りたのでしょうか。ただし理解を得て進めるという事なので、計画自体は現状のまま進めていくのが市長の意向という事でしょう。
学校再編の目的として「より適切な学びの場を提供する責任」と話していますが、これは前提条件として子供は大勢の他人と触れ合う経験をするべきだ、そういう環境で勉強をすることが適切な学びであるという事が含まれています。
市議会でもここを指摘されていますが、田舎にありがちな少人数での教育よりも、複数クラスがあり大勢がいる環境での教育の方が優れているという考えを既成事実にしてしまっています。具体的な小中学校の再編に入る前に、この前提に対する意識をすり合わせておくべきだったのではないかと思いました。

ちなみに私は少人数での教育の否定派です。なので再編計画は進め方に疑問を感じる部分はあるものの、概ね賛成です。

・瀬戸内国際芸術祭
直島へ行く際に通る場所以上の地位を築けていない玉野市。
今回は深山公園、田井地区の企業とアートの展示場所を広げて観光振興になる事を目指します。
たぶん、無理です。直島や豊島に行くのに時間が限られる中で、よっぽど目玉になるような有名アーティストの作品やタイアップ作品でもなければ玉野での滞在時間が伸びる事はないでしょう。

瀬戸芸で玉野を訪れる人の島に行くという特別な体験を楽しんでいます。
玉野市が本州にある時点で、玉野市はその特別感を提供する事は出来ません。

・新市庁舎建設
「行政サービスをデジタル化し、便利な庁舎を目指す」との事。
単に老朽化、耐震強度の問題で建て直すだけなので新庁舎だから出来る事、旧庁舎では出来なかった事というのは難しそうですけどね。
見るからに古い現在の建物を変えるのは良いと思います。

田舎の良さと言えばそこまでですが、もう少し職員の人は言葉遣いを気を付けた方が良いのかな…?と思いました。
岡山市の方に出て、様々な手続きで市役所や支所、地域センターを利用するわけですが…、どこも丁寧なんですよね。どちらがいいのかは価値観もあると思いますが、市役所の人ってこんなに丁寧なのか!と驚いたものです。
玉野市は事務手続きなどのミスも良く報じられていますし、仕事の仕方を根本的に考え直した方が良いのかもしれません。

…という事で内容はこのような感じでした。
個人的にはそろそろ選挙に関して言葉があっても良い頃ではないかと思うのですが、インタビュー上でも触れられていません。
もしかして一期限りでの勇退が視野にあったりするのでしょうか。個人的にはまだやりかけが多いので、2期目で結果を見てみたいと思っていますが、どうなのでしう。




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