岡山市南区彦崎を散策していると、周辺にミニ霊場が整備されているようで、あちこちで遍路道を示す標石が見られました。
目的地が別にあったので今回はスルーしていたのですが、一つだけ山の中の方へ進んでいく標石があったので立ち寄ってみました。
こんな感じの可愛らしい標石です。
指先の方向に進むと寺院があるはずです。
…と思ったのですが、その先には道通神社がありました。(正式名称は七社道通宮)
中四国の沿岸部に伝わる道通信仰の神社です。
人々に害をなすとされるトウビョウという白ヘビの憑き物を祀っています。
本来なら恐怖の対象ですが、それを祀る事で逆に悪い事を防いでいるのです。
関連リンク:道通神社(笠岡市)(岡山の街角から)
ところでこの先にまだ道が続いていたので行ってきました。
道と言っても木々は茂り、蜘蛛の巣だらけで余り人が来ていない様子の道です。
その先に会ったのがこちらです。
秋葉山大権現を祀っています。
火除けのご利益で知られる神仏習合の神様です。
秋葉という名前から東京の秋葉原を想像した方もいるでしょう。
東京で火災が多発した時に厚く信仰されるようになり、その事から火除地を秋葉の地と呼ぶようになったのが秋葉原の地名の由来です。
八十八ヶ所の道標は道通神社ではなく、秋葉権現を指していたようです。
石碑の横にたくさんの瓦があるので、もしかするとかつては社があったのかもしれませんね。