以前にブログで公開した、玉野市挑戦に立候補を表明している柴田よしろうさんの政策についての記事が好調に推移しています。
今回は柴田さんがYouTubeで葉書にあった政策について掘り下げて話しているので、それについて深堀りしていこうと思います。
関連リンク:柴田よしろうさんのYouTubeチャンネル
【玉野市長選】候補者・柴田よしろうさんの公約を考えてみた(前の記事)
子育て支援について
・産科
以前の葉書でも書いていた産科についてです。
前回の内容では産科の誘致か既存の病院への追加なのかが不透明でしたが、動画内では玉野医療センター(市民病院と三井病院を統合した病院)への産科の新設と明言されました。
現時点では計画にないので、それを追加するそうです。
これは必要だと思います。
それと私はSNSで何度も投稿しているのですが、ラブホテル。
これは以前にある市議さんにもお話したのですが、デリケートな内容だからと取り上げては貰えませんでした。
子供を増やすなら産む場所は勿論、子供を授かるための場所の整備も必要だと私は思います。
※ラブホについては柴田さんではなく、私だけの意見です。
・地域全体で子育てをしていく環境づくり
これは大きく2つの政策を含みます。
まず1つ目は子育て世代が協力し会えるコミュニティづくり。
子育て世代が少ないので、共感や相談し合える人が少ないのは確かに問題です。
市の施設を利用した交流会やコミュニティはそれほど予算も必要ないでしょうし、良いと思います。
そして病児保育などの地域として子育てを手伝っていくシステムの構築です。
次に満1歳までの自宅で育児をする過程への経済的援助。
玉野市の財政でどこまで出来るのかという問題はありますが、この経済的な援助の取り組みは各地で成功を収めていますね。
県内では自衛隊関連で予算が潤沢な奈義町が知られています。
過疎地域でありながら2014年には出生率が2.81%と全国的にトップクラスの数字を記録。
奇跡とまで呼ばれました。
関連リンク:柴田よしろうさん・子育て支援について
産業振興 経済を活性化する施策について
・積極的な企業誘致
個人的にはようやくこれを政策に取り上げてくれる政治家が出てきたなと。
玉野はこれまで観光による町づくりを目指してきましたが、まずは企業誘致です。
即効性があり、市内に多くの求人をもたらします。
企業誘致に積極的に取り組んだ総社市は人口でも玉野を追い抜き、更に市としての人口も過去最高を更新しています。
ああ羨ましい!!
玉野市は工業をするのに立地は恵まれているんですよね。
山、海もありますし、災害も少ない。
ただし柴田さんの構想にあるのはIT企業だそうです。
確かにIT企業では災害の少ない場所にデータセンターなどの重要なデータを扱う拠点を置く動きがあります。
その点では玉野市も有力な候補の1つに加わる素質は充分にあります。
条件は良いもののまとまった場所が少ないので、主には山の上などの高潮被害のない場所で造成工事は必要になるでしょう。
更にテレワークの増加に合わせて、他都市で働きながら玉野にUターンする需要も狙っているようです。
コワーキングスペースなどの充実を検討しているようですが、これについてはアフターコロナと呼ばれる、コロナウィルス感染症の流行が落ち着いた状況でどれくらい在宅勤務が残されるのかによってくるでしょう。
現時点でも緊急事態宣言が出ていない時は行われなかったという企業も多いようですし。
・観光の街にしていく
観光についても勿論触れています。
私は先に書いた通り観光より企業誘致ですが、動画での順番として先に企業誘致、後から観光という流れは良いと思います。
もちろん無視できる話題ではありません。
葉書では宇野港を中心として…という表現でしたが、動画では少し変わりましたね。
動画のとおりに紹介すると、
1.宇野港の賑わい
2.自然にあふれる街
3.自転車の街
…と、こういう並びになっています。
余り舞台裏を勘ぐるのは好きではありませんが、理事を務めたNPOの関係があるので宇野港をまず立てないと、選挙的によくないという事情があるのではないかと思います。
もちろん整備された港という観光資源、そして観光で成功している直島への通過点という立地の優位点など、宇野港が観光で重要な場所なのは間違いありません。
葉書に比べて追加になったのは②の項目です。
ここで葉書には出てこなかった渋川海岸、王子が岳、みやま公園が登場しました。
王子が岳はお金を落とす場所が倉敷市に入っているので微妙なところもありますが、上記の観光資源は恐らく宇野港に勝るとも劣らない集客を既に確保していると思います。
これらを重視していくのは、宇高の直通のフェリーが失われた玉野としてはマストだと思います。
それと③の自転車の街。
葉書ではいまいちニュアンスが伝わらなかった項目です。
これは競輪のイメージなんですね。
それと自転車道が早くから整備されていたことについても触れられていますが、これは恐らく築港~玉間の旧玉野市電の線路跡を利用した歩行者・自転車専用道路の事でしょう。
ただ…、他で玉野市で歩行者・自転車道が整備されていた地区はそれほど多くないような気がします。
ぱっと思い浮かぶのは荘内地区の鴨川沿いや田井の線路沿い…、そのくらいでしょうか。
私は自転車道のある玉が地元なので分かりますが、もしかするとこの部分は他の地区の人には共感しづらい部分かもしれませんね。
勿論それだけで自転車の街にしようというわけではなく、海などの観光資源に恵まれた街であることを併せてサイクリングを楽しめる町づくりという事のようです。
市としてサイクリングロードを整備するのは有りかと思います。
柴田さんは工夫次第で余り予算をかけずに整備が出来るのではないかと語っていますが、現状の道路を考えると、岡山市街地などのように道路の一部を自転車用レーンにするというのは難しい部分が多いと思います。
なのでそこに力を入れるなら、しっかり予算を出す必要があるのではないでしょうか。
個人的なネックは自転車愛好家の方でも「怖い」と話す国道430号の海岸通だと思います。
途中で倉敷市に入るので、そちらとの調整も必要になると思いますが、ぜひ実現してほしいです。
関連リンク:柴田よしろうさん・産業振興などについて
文化・芸術の街づくりについて
この項目については文化施設…、市民会館のような施設の建造について触れられています。
まず廃止になったことについて、平日の稼働率の悪さを挙げています。
前回の葉書では現市政について真っ向からぶつかるような主張が多かった印象ですが、ここについてはやや同情的な論調になっていますね。
文化施設の使われ方から、新しい施設の建造が後回しになったのは仕方ない部分もあるという感じです。
私も市民会館の近くで育ったので、平日の稼働率の悪さは確かに分かります。
土日でも何もない事も多かったですし。
そこで柴田さんが先に上げた政策にも関連して、イベントがない時の稼働率の向上としてコワーキンスペース、観光案内、特産品の販売ブースなどを兼ねる事を提案しています。
これについては玉野に限らず多くの市民会館などの施設が抱えている問題だと思います。
私にも市のメンツ的な部分で無いのは寂しいという気持ちはありますが、じゃぁ作ったら使うのか、イベントを見に行くことがあるのか?というと、現状のままの立て直しではその機会は余り無いと思います。
現在の市の経済的な余力を考えた時に、それくらい稼働率を考えないと新設は厳しいであろうという現実なのでしょう。
関連リンク:柴田よしろうさんの文化・芸術の町づくりについて
安心して住み続けられる街づくりについて
記事執筆時点で出ている最新の動画です。
・不自由や不便を感じることなく、生活できること
これについては私の前回の記事での読みが当たりました。
市民センターでの窓口業務の再開です。
玉野市ではコンビニでの対応の開始に伴い、人員削減の目的で市民センターでの税金の支払いなどの窓口業務を廃止しました。
これの再開です。
完全な再開の可能性とともに、コンビニ交付が定着するまでの一時的な再開の可能性にも言及しています。
個人的にはとりあえず期限を設けない再開として、コンビニ対応で利用率は低下していくはずなので、市民センターで業務を続ける意義がないと思われるところまで下がったら廃止でいいのではないかと思います。
利用していたものを廃止するのと、利用されなくなったものを廃止するのとでは、市民感情は大きく異なります。
もちろん利用が多いのであれば、市民センターでの窓口業務が必要だという民意なのですから、続けていけば良いのです。
・災害が起きた時に、防災体制が整っている事
これについては高潮に弱いというありえない弱点を抱えていた消防本部がみやま公園に移転するなど、徐々に対策は取られている印象です。
より推し進めていくということでしょう。
恐らく次の市長の任期の間で市役所の新築・移転に関する構想が出るはずです。
隣りにある消防局は高潮の被害を受けないみやま公園に移転しました。全く同条件の場所にある市役所がそのままの場所に留まるのはありえない事です。
ここについては柴田さん、赤松さん共に現市街地である宇野、築港出身なので、難しいのかも知れませんが…、私は新市役所はこれらの地域から離れるべきだと思います。
消防署ととことん付き合ってみやま公園の辺りも1つの選択肢ですし、土地の確保のしやすさで荘内地区、我が地元への贔屓目として玉の市民会館跡辺りも挙げておきましょう。
・課題解決のための体制づくり
ここで挙げられている課題は、人口問題、空き家問題、耕作放棄地です。
解決の為に挙げられているのは地域おこし協力隊と岡山県立大学の生徒です。
地域おこし協力隊はその地域の振興の為に外から移住してくる人で、1~3年という任務期間は補助金を出すことで挑戦的な取り組みが行いやすい環境を整える制度です。
しかし協力隊については成功例も多いですが、上手く行かないケースもよく取り上げられています。
協力隊の方が取り組みたい事もあれば、地元民がこだわっている街のあり方みたいなのもあるんですよね。
上手く相互理解が進めば良いのでしょうが、上手く噛み合わない事も多いようです。
西日本新聞の記事が判りやすいのでリンクを置いておきます。
関連リンク:「よそ者」力(中) 地域おこし協力隊10年 後絶たないミスマッチ
このミスマッチは地域おこし協力隊の大きな問題で、総務省の調査で任期途中で退任した協力隊の方の理由の内、19.5%を占めています。
ちなみに同じ総務省の調査で地域への「いい影響があった」は高評価な反面、自治体で見るといい影響があったかどうか「どちらともいえない」が40%を占めるなど、市としての課題解決としては弱いのかな?という印象もあります。
余談ですが地域協力隊について、1~3年でいなくなる人だからと冷遇されるような報告も上がっていますが、実際は地域協力隊で赴任した人の半数近くは任期後もその地域で住んだり活動を継続するそうです。
関連リンク:総務省のデータ
続いては岡山県立大学。
総社市の大学がどうして出てきた!?と思うかもしれませんが、柴田さんが副理事を務めたことがあるそうです。
県立大学内で『地域のことをもっと学んで、地域と関わり、貢献しようという機運が高まっています』(動画より)とういうことなので、それなら玉野市と提携して実地の場として活躍してもらおうではないかという事のようです。
これについては嫌な見方をすれば、持ってる人脈をアピールしてきたようにも思えます。
総社の大学生が地域への関わりを深めたいと思っているからと言って、遠く離れた玉野市で活動をしてもらいましょうというのは小回りがきかなすぎる気がします。
正直なところ学生のアイディアを募集するなら、従前通り市内で市立の玉野商工高校を中心に県立の玉野高校や光南高校の生徒のアイディアを活用すれば良いのではないでしょうか。
町おこしの話題では有り目にする機会は無い様に思いますが、市立では他に備南高校もあります。
もちろん高校生と大学生では実践的な知識の違いがあると思いますが、個人的には市内の学校の活用を推したいです。
外からの意見が大切なのは共感しますが、私は玉野の学校を尻目に総社の学生で町づくりというのは自然な流れとは思えません。
寧ろコネクションを活かして、県立大学の玉野キャンパスとか…どうでしょう?
玉野市内では高校卒業後の進学先で市内には玉野総合医療専門学校しかありません。玉野に居ながら県立大学に通えるとなればその選択をする学生は多いはずです。
来てもらうよりも出ていくことを防ぐ方が人口流出には有効な手立てになりうるのではないでしょうか。
関連リンク:柴田よしろうさん・安心して住み続けられる街づくりについて
行財政改革について
まずはオープンな情報公開と双方向コミュニケーション。
玉野市はこの点は遅れています。
本当に降って湧いてくるような話題が多いので、これは進めて行かねばなりません。
続いて財政の健全化。
玉野市はちょうど公共施設の更新時期が重なっています。
黒田市政でとりあえずの道筋は付けていますが、自然災害等の不測の事態に対応する余力に乏しい状況です。
税収の増加の施策として、ふるさと納税の拡大と、企業誘致、人口を増やす事が挙げられています。
この中でこれまで動画などで説明がなされていないのがふるさと納税の拡大です。
これはわりと難しい方法だと思うんですよね。
現時点(2021年8月)にふるさと納税のサイトである「ふるさとチョイス」の人気ランキングで、1位は小林市(宮崎県)の倉薗牧場直送黒毛和牛 1.5kg。
2位は洲本市(兵庫県)の淡路牛900g。
3位は紋別市(北海道)のオホーツク産ホタテ玉(1kg)。
別に人気上位に食い込む必要はありませんが、このように全国的に名の知られた特産品が人気を集めています。
その中で玉野市が注目を集めるのは簡単ではないでしょう。具体的にどういうアイテムを追加、もしくは補強して拡大するのかは選挙までに触れておくべきではないでしょうか。
そうしないとこれまでに掲げている政策の為の資金が捻出できない可能性があります。
ちなみに玉野のふるさと納税ランキングで現時点の1位はエプソムソルト シークリスタルスの入浴剤でした。
そして最後は組織改革。
市役所の職員の人がピクッとしそうな話題ですね。
これは県職員として長らく務めてきた経験が活きそうです。
個人的な考えですが、築港の産業振興センターに観光商工課を置いているのには疑問があります。
市にとって重要な部門を切り離すのはよくないと思います。不正の温床にもなりかねませんし。
スペース的な要因や、観光の窓口である宇野港に置くことなどのメリットも有るのかも知れませんけれど。
関連リンク:柴田よしろうさん・行財政改革について
教育について
教育についての施策についてです。
IT世代の教育の在り方については私も同感です。
既に「知識を頭に入れておく」事の重要性は時代遅れになってきています。
その知識を扱える人間の育成が教育の目的となっていくべきです。
なので柴田さんの掲げる、
・知識偏重から思考力重視への転換
という項目は非常にアリと思いますが、他方でそれは市長として取り組むべき課題なのかという疑問もあります。
そこを重視すべきなのは間違いありませんが、文科省など国全体で取り組んでいく課題のような気もする…というか、従来の教育方針が変わらない中で玉野市だけがそこに取り組むのは難しいような気もします。
そしてもう一つの指針がこちら。
・グローバル化に対応した体制作り
こちらは市内の小中学校に外国語指導助手ALTを配置するという内容です。
私も市内の小中学校出身なのですが、中学校には外国人の助手の先生がいました。
なのでてっきり既に市内全校で実施されていると思っていたのですが、そうではないのですね。
これは凄く良い経験でした。
日本人の英語の発音が上手くない理由に、良い発音をすると笑われる、からかわれるという要因があるという話を聞いたことがあります。
しかしネイティブの先生がおられると、みんなリアルな発音を聞くので、自然とそこを目指すようになっていくんですよね。
ヘタな発音が恥かしくなっていくのです。
残念ながら私はもう完全に忘れてしまいましたけど。
関連リンク:柴田よしろうさん・教育について
健康で元気に暮らせる街づくりについて
市民の健康増進についての話題です。
柴田さんは新市民病院の計画の見直しを公約に掲げているので、重要な政策の一つと言えるでしょう。
指針としては、病気を見て貰える医療体制と、病気にならない為の予防医療、そして健康を保つためのスポーツ振興。
市民病院の計画については、断らない医療、産科の設置、そして今回のYouTube動画で新たに小児科の充実が掲げられました。
これはもう一人の候補者の赤松さんの影響でしょうね。
赤松さんは病院関連で小児科の午後診察を掲げておられ、恐らくそこに寄せてきたのでしょう。
産科と小児科はセットなので当然の流れともいえそうですね。
予防医療については健康診断、歯科検診の推進。
これは市が主導で集団での診断を実施すれば、意外と増えると思うんですよね。
仕事をしていない為に自分の健康に関心、不安はあるけど診断を受けてないという人はいます。
可能なら費用面も抑えられれば尚良しだと思います。
スポーツに関してはどういう施設があり、どのくらいで使えるのかをアピールすれば、する人はするでしょう。
総社市のような歩いた距離に応じて…という、メリットで釣るのも良いと思います。
ご自身がスポーツが好きという事もあるのでしょうが、逆に動く気を無い人を動かす方策もあれば良いなと思います。
関連リンク:柴田よしろうさん・健康で元気に暮らせるまちづくりについて
質疑応答①
政策についての話題はひと段落したようで、次の動画からは質疑応答になっていました。
・新婚家庭、子育てへの支援金は何処から捻出するの?
これは先に柴田さんが掲げていた人口問題に伴う施策に対する疑問ですね。
これについては月に1万円の手当を支給した場合、年に1,000万円~1,500万円との見通しを出しています。
そして新婚家庭への支援金も同様に1,000万円くらいと推定されています。
それくらいの金額なら市の財政調整基金(約32億25百万円ある市の貯蓄)があるから捻出できるだろうとしていますが…。
うーん、これ子育て世代の人はどう思いますか?
0よりあった方が良いのは当然なので月1万円、年12万円もらえるのは嬉しいと思いますが、思ったより低めの設定で検討しているのだなと感じました。
そして「市の貯金に当たる財政調整基金は約32億25百万円(細かい数字は略)となっており、こうした事業への支出は十分可能だと考えています」という回答をどう読み解くのか。
それくらい貯金できる財政の余裕があるから、子育て支援の手当を出すのは充分に可能な財政状況だと言いたいのならOKですが、市の貯金を切り崩せばいいじゃん?というのであれば、個人的にはどうかと思います。
子供は生まれ続けるわけですから、ずーっと市の貯蓄を削り続けていくのであれば、それは健全な施策とは思えません。
ここはもう少し具体的に聞いてみたい点ですね。
・玉野市の小中高校にお金の稼ぎ方の授業を取り入れて欲しい
投資の授業への取組みです。
最近の親は子供にそれを教えてほしいと思うのですね。
ただし教える側の育成の問題を挙げていますし、前述の教育についての内容にもかかりますが、現行の教え方、授業のカリキュラムがある中で、玉野市が独自にそれに取り組んでいく事が可能なのかというのも少し疑問です。
・文化施設(文化ホール、市民会館)の新設
既に玉野では施設の老朽化を理由に文化施設が消滅しています。
これについては柴田さんは観光関連の施設を併設する等の方法で施設がある程度のお金を稼ぐ形がないと難しいという意見を以前に述べられています。
今回はそこまでの断言はしませんでしたが、容易ではないという旨の回答をしています。
関連リンク:柴田よしろうさん・質疑応答①
質疑応答②
質疑応答第2弾です。
・若い世代が働く場所が無い
これについては決して働く場所が無いわけではないです。
結局のところホワイトカラーだとかサービス業だとか、若い人が好みそうな仕事が少ない。
どうしても工業の町なのでブルーカラーの仕事が多いです。
私が岡山市で働いていたのもこの理由です。
柴田さんもそこは同意見のようで、自身の産業振興の案の一つであるIT企業のサテライトオフィス、そして今まで玉野市になった業種の企業誘致を掲げています。
これについてはぜひお願いしますというところですが、IT企業のサテライトオフィスだと専門職が多くて市民全体で見た時に門戸が狭いのではないかという疑問もあります。
それはやってみないと判りませんね。
・荘内地区のショッピングセンターの計画が止まっていて、買い物に困っている
これは秀天橋交差点すぐの場所で止まったままになっているハローズとジュンテンドーの出店計画です。
これは隣接する町内会の反対や、複合商業施設の規模が条例に触れる触れんやという、玉野市側から出てきた問題で計画が停止している筈です。
個人的にも来てほしいお店ですが、今さら来てくれるのか…?という疑問もあります。
これは玉野市議の松田たつおさんが「槌ケ原地区のハローズ等大型店開発の問題点」として4回くらいだったかの記事にしているので、そこを見て頂ければなんとなく何が起こったのかは分かると思います。
松田さんはハローズが来られるようになった条例改正と、何かしらの利権の辛みがあるのではないかという趣旨で書いておられます。
確かに用吉、宇藤木といった辺りは買い物ができる店はありませんが、少し長尾方面に向かえばセブンイレブン、三井生協、セリア、ニシナ、ザグザグが、更に灘崎町方面に進んでもザグザグ、今は建て替え中ですがマルナカ、両備プラッツがあります。
今の用吉周辺が不便だというなら市内のあちこちが不便さを解消できるあてもなく過ごしている事になります。
柴田市長、ぜひ全域への商店の誘致を宜しくお願いします!といったところでしょうか…。
他に市政運営に関する要望などがあり、これは選挙期間中のごく標準的な回答なので割愛しましょう。
興味深い内容では市の書類の簡素化の要望がありますが、これにはやや渋い返答です。
県庁勤務の経験からそれが難しいと感じておられるのでしょう。市役所の書類はどこかで県や関連機関と繋がっているのでしょうから、一か所だけを変えるのは難しいでしょう。
関連リンク:柴田よしろうさん・質疑応答②
感想
この記事を書いている2021年9月9日時点での最新動画まで見てきました。
葉書で触れられていて、既に動画になっているコンテンツで触れられていない項目もありますね。
ののちゃんのPR強化、地域内で経済が循環する取り組み、歴史遺産、伝統文化の保存についてはここまでで触れられていません。
買い物難民については荘内のハローズには触れられていますが、あれは計画が止まっている事の問題であって市内の買い物難民の問題とは私は考えていません。
ののちゃんのPR強化については個人的には葉書の内容までで良いと思います。
今以上の活用方法はあると思いますが、市長選での争点になる話題ではないでしょう。
歴史遺産の保存、伝統文化の継承については既に動画内で触れられているべき項目だと思いますが、前のブログ記事でも書いた通り個人的には市内で保存、継承していく事が必要な遺産や文化が余り思い当たりませんでした。
何のことだったのかは聴いてみたかったなと思います。
現時点での対抗馬となるのは現職市議の赤松さんです。
長く市議を務められた方なので市民の認知度も高いですが、噂では組織票では柴田さんが大幅にリードしているそうです。
政策についても変化が大きく、期待できそうな内容も多いです。
ただ…、動画を見ていて思ったことなのですが、市議として選挙活動を経験してきた堂々たる態度の赤松さんに対して、柴田さんは動画内での喋り方や街角に立っている姿を拝見した際に少し頼りなさを感じました。
私ごときが上から目線で言うのも憚られますが、このまま選挙戦が始まったら赤松さんのほうがリーダーシップを感じられるのではないかと思います。
まだ選挙戦までに時間があるので、街角での演説の場数をこなせば変わっていくのかも知れません。
今後も動画が出たら書き足していこうと思います。
関連リンク:赤松みちひろさんの政策について