瀬戸内海を望む渋川海岸沿いに、かつてホールサムインせとうちという温泉ホテルがありました。
正確な時期は覚えていないのですが、2007年頃には施設を保有していた年金・健康保険福祉施設整理機構が民間企業に建物を売却しているのが確認できます。
その後、後述するリニューアルオープンの計画も上手く行きませんでした。
なのでてっきり更地にでもなっているのかと思ったら、まだ残っているのですね。
国道430号をたまの方面に走っていると「物件」という看板があったので、そこを入ってみたら懐かしい建物がありました。
これが現在の建物の様子です。
不動産屋が管理しているので、余り荒れた様子はありません。
現在も入居者は募集中です。
玄関はホールサムインせとうちの頃のままで残されています。
少し草は生えていますが、15年近くも営業していないとは思えない状態です。
ところで入り口の貼り紙は廃墟にありがちな廃業のお知らせではありません。
「王子が岳温泉 倉敷せとうち」と書いてあります。
これは記事の冒頭で少し触れたリニューアルオープンされる筈だった施設のチラシです。
採算性などの問題で実現しなかったそうです。
この貼り紙の隣には「このホテルを経営してみませんか!」という内容のものもあります。
設備が整っていて、ご覧の通り状態も悪くありません。
しかし、よその企業が上手く行かないと判断して撤退した場所に手を出す人も…なかなか居ないのでしょう。
施設の外側には、かつては展望台だったであろう施設が残されています。
草が茂って何も見えません。
きちんと整備しなおせば展望台の写真のような風景が楽しめるのでしょう。
どなたかホテルを経営してみませんか?
もし興味があれば、上の貼り紙にある会社が現在も建物の管理をおこなっているので問い合わせてみてくださいね。