玉野市長選 柴田氏が出馬表明 10月10日告示(https://www.sanyonews.jp/article/1129946)
2021年10月に行われる玉野市の市長選に、新人で元岡山県職員の柴田義朗氏13日、無所属で立候補する意向を表明した
玉野市長選への出馬表明は同氏が初で、現職の黒田市長は態度を明らかにしていない。
柴田氏とは
柴田義郎さんはこれまで岡山県の職員として勤めてきた新人です。
大型事業が急に進められて財政負担が増し、組織も硬直化している
として現在進行中の大型プロジェクトである、医療センターや給食センターについて見直したうえで市民と議論すべきという考えを明らかにしました。
対する現職の黒田氏は出馬に対する態度を明らかにしていない…という事ですが、現在の4期目の市長選の際に今期を最後にするといった趣旨の発言をしていたように思います。
市議時代には多選自粛条例案(否決)を出すなど、そもそも多選には反対の立場を取られている方なので恐らく出馬は無いでしょう。
語るぜ、玉野の現状とは
私は玉野市民なので大いに語るぜ。
…というわけではないのですが、ちょっと意見を。
大型事業の推進については市営競輪場がチャリロトと提携する事で、安定的な収入が確保されるようになったという点もあると思います。
ただし余り議論がないまま、急に黒田市長の3期目の後半で話が飛び出してきた印象は否めません。
なので医療センター、給食センターについての必要性は否定しないまでも、もう少し議論を進めてどのような形がいいのかを話し合う事は大切だと思います。
例えば医療センター(新・市民病院)場所については宇野の総合文化センターの跡地を軸に勧められているようです。
リンク先の記事で最初に挙げられた3つの候補地を紹介していますが、全て現在の市街地である宇野や築港です。
現在通院している人の為に近い場所というのは重要なポイントだと思いますが、一方で市内の荘内や和田で人口が伸びている事を考慮して別の場所を選ぶ選択肢もあるのではないかと思います。
それと、もう一つ興味深いのは
組織も硬直化している
この言葉です。
硬直化とは違うのかもしれませんが、以前にネットのローカルな話題を扱う掲示板で興味深い内容を読んだことがあります。
玉野市ではローカルアイドルとしてTMN4.8という玉野市役所の男性職員がメンバーのグループを立ち上げ、市の広報活動を行っています。
このメンバーについて、正確な文言ではないのですが、
市民から募るのではなく、市役所の中でメンバーを決めてしまうのが玉野市の体質をよく表している
…という趣旨の発言をした人がいたのですね。
これはちょっと「あぁ、そうだな」と思いました。
玉野市はある程度話しが本決まりになってから市民に公表され、その枠組みの中で市民が意見を出すというシチュエーションが多いです。
先に挙げた市民病院の新築移転先についても、選択肢が宇野、築港に絞られた状態からのスタートで、そもそも他の地区への新設という議論の機会がもっと市民に与えられても良かった筈です。
なんとなく市役所の中で進めていってしまう体質が出来上がっているのではないかと思いました。
尚、念の為に付記しておきますが私個人がTMN4.8に対して市役所職員のメンバーについて批判的な意見を持っている訳ではありません。
彼らは頑張っておられますよ。
■ 感想、どうなる市長選
黒田市長は4期目で元市議の井上素子さんを破り再選しました。
これは立候補者がいないので共産党が無投票を避けるために候補者を出したのだと思います。
井上素子さんは元市議とは言え、既に第一線を退いて久しかった人物です。
小さな市町村の議員、首長の選挙はなかなか候補者が集まらない印象です。
黒田市長は前述の事もあり、恐らく出馬は無いでしょう。
意外とこのまま新市長が無投票当選という可能性もあるのではないかと思っています。
黒田市長の任期中は積極的な動きが無く、人口も減少の一途を辿ってと玉野市にとって決して良い時期ではありませんでした。
その事に対する批判もよく耳にします。
しかし当選当時は何かを箱物行政に頼りがちだった玉野で、新しい物を作るのではなく、抑制しながらの市運営が高評価を受けていたのも事実です。
そろそろ抑制の時代から、積極的な方法を打ち出していく方向へバトンタッチして、市を新しいステージに勧めていくタイミングなのかも知れません。