参院選岡山 黒田氏が出馬意向 前玉野市長、無所属の方針(https://www.sanyonews.jp/article/1218683)
夏の参院選岡山選挙区(改選数1)に、前玉野市長の黒田晋氏(58)=玉野市=が立候補する意向を固めたことが、16日分かった。
現時点では無所属で臨む方針で、近く正式に表明する。
参院出馬は想定内、だがこのタイミングで!?
前玉野市長の黒田さんが参院選に出馬というニュース。
玉野市長を退任する際の挨拶で政治活動を続ける事は匂わせていましたし、初当選の頃からステップアップで国政にという噂はありました。なので出馬辞退はそう驚く事でもありません。
2021年6月に市長選不出馬の一報を聞いた時に、私のブログでも書いています。
関連リンク
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上の記事でも書いた通り、衆議院選は実績を築いた玉野では大臣職を務めた山下貴司さんが鉄壁です。選挙区が減るので比例を狙うのも厳しそうです。
なので参院選、その中でもご年齢的に引退が濃厚な石井正弘さんの後継狙いではないかと考えていました。
今回の改選に出馬する小野田さんは年齢もお若いうえに、政治活動でも注目度の高い発言の多い人物です。まさかそこに出てくるとは思いませんでした。
※共同通信の記事によると、現職の小野田さんの公認を取り消して黒田さんを自民の公認候補に推すような思惑、動きがあるようです。野党だけでなく自民党内の姿勢についても発言をする小野田さんを疎ましく思う人がいるのでしょうか。
黒田市政4期の実績とは?
玉野市長を4期も務められた黒田市長。
初当選が若かったので、年齢はまだ58歳です。実は玉野の現職市長よりも若いのですね。
ではその実績はどのような物があるのでしょう。
私自身も玉野市民ですが、特に思い浮かびません(笑)
ただしそれが評価されるべきポイントでもあると思います。
それ以前の玉野市は箱物行政の目立つ市でした。
瀬戸大橋の完成による宇高連絡船の廃止、そして四国への玄関口というポジションの喪失の穴埋めを目指して観光による町おこしを目指しました。
瀬戸内国際マリンホテル(現・ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル)、王子ファンシーランド(閉園後、現在はおもちゃ王国)、王子アルカディアリゾート(未完成)、玉野スペイン村(未完成)…と、軒並み失敗続きです。
黒田市政はそこから方針を変え、従来の施設の中での取り組みに徹しました。施設の老朽化に伴う図書館の移転でさえも第三セクターのメルカの中に入居する事で予算を抑えました。
それにより現在も計画が進む新市民病院、新給食センター、そして時期は未定ながら急がれる新市役所庁舎といった大規模な公共事業の為の貯金が出来ました。
市営の競輪をチャリロトに委託し、収入面を安定させたのも評価されるべき点でしょう。
しかし市内の評判レベルで言えば、その間に市の少子高齢化や人口減が進み、衰退の一途だったというのが率直な評価でしょう。
市がかつて掲げた「海洋観光都市」の観光についても、専らアートで名を上げた直島へ向かう人の立ち寄りを期待した宇野港周辺の整備に留まっています。
感想
私は黒田さんの箱物行政からの脱却は高く評価していますが、正直…よくこの実績で自民党でイケイケの若手議員の対立候補に出馬したなと思います。
繰り返しになりますが石井さんの後継として自民の公認を狙うか、新人候補との選挙戦というのが堅実な路線でしょう。
山陽新聞の記事によると「現時点では無所属で臨む方針」と、やや匂わせるような書き方です。
二つの民主党や共産党、自民党との関係の冷え込みが噂される公明党など、自民以外の公認が得られる可能性、つまり勝算があっての出馬なのかもしれませんね。