【日経記事と比較】三井E&S、玉野(岡山県)での造船事業大幅縮小 艦艇事業は三菱重工へ譲渡


三井E&S、玉野(岡山県)での造船事業大幅縮小 艦艇事業は三菱重工へ譲渡(https://news.yahoo.co.jp/articles/242b1155295fdc0f0e20bb3f863d050e0ae17495

2021年3月29日、三井E&Sホールディングスは2、防衛省向け艦艇事業を三菱重工業に譲渡する契約を結んだと発表した。
商船事業は常石造船(福山市)との資本提携で大筋合意している。

2020年末に決まるはずが延期になっていた三井E&S造船の艦艇事業の譲渡についての結論が出ました。
ざっとした内容は下記の通り。

・三菱重工に防衛省の艦艇や海上保安庁の巡視船といった官公庁船の事業を譲渡
・船の建造、修繕は三井E&S造船の玉野事業所の一部を移管、玉野市で引き続き行う
・三井E&S造船の従業員のうち、約300人は三井E&Sグループに留まり、約400人は三菱重工グループへ転籍
・三井E&S造船は今後はエンジンなどを手掛けていく
・譲渡完了は2021年10月が目途

ちなみにこの発表に先んじて、日経新聞でも譲渡について扱っていました。
その記事にあった内容で、今回の山陽新聞の記事になかったことは大きく下記の3点です。

・買収金額は山陽新聞は非公表として推測なし、日経新聞は約50億円と推定
・工場用地は売却せず、三井E&S造船の保有のまま
・グループ会社の小型船の建造は続ける

三井E&S HDのプレスリリースによると、4月頃に譲渡する事業を承継する新会社を設立。
この会社の株式を全て三菱重工に譲渡…という形で進められるようです。

記事に出てこない部分で言えば、下請けがどのようになるのか?という点があります。

この件について三井E&S造船の社長は、少し前のインタビューで下請け会社にも選ばれるように頑張って欲しいと言った旨の発言をしています。
これまで造船に関わってきたノウハウを持っている企業なので、個人的には当面は引き続き同じ体勢で行くのではないかと思います。

今後については、今後取り組んでいくしか無いのでしょう。
工場用地を売却しなかったということは、将来的に三菱が玉野を離れる可能性もあります。

行政側には何らかの優遇措置を取るなど、三菱重工に玉野へ根を生やしてもらう為の政策にも取り組んでもらわなければならないように思いました。




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