このブログでは過去に何度か競売物件の紹介をしています。
私が仕事上で使用する土地を探していて、それで競売サイトをチェックしているのですが、たまに見知ったお店の店舗跡など興味深い物件に出くわすこともあります。
しかし今回紹介するのは普通の民家です。

ご覧の通り、田舎の住宅地にあるごく普通の家です。もちろん内部の様子も普通です。
猫を10匹ほど飼育しているそうで、恐らく猫砂であろう埃は目立ちますが、特にこれといった珍しいものはありません。
ところでこういった競売物件には所有者や関係人による陳述が加えられています。
住んでいる人なら建物の状態であったり、ローンや賃貸による関係なら、どのような契約になっているのか…等が主だった話題になります。
この家、その経緯がちょっと変わっているんです。

Aは令和6年9月4日に事故で亡くなりました…。
唐突に明かされる衝撃の真実。途中までAが別居しているだけで生きているような口調だったのに「また、」からのインパクトが強すぎます。
物件の所有者がAのままなので相続税の支払い滞納からの競売でしょうか。
今後、この建物には競売で誰かが購入するまで住み続けることが出来ます。もちろん自分で購入することも可能です。
誰かに売れたとしても、交渉次第で賃貸契約を結んで住み続けられる可能性も残っていますが…。恐らく退去が求められるようになるのではないかと思います。そうなった時に10匹の猫はどうなるのか。先の事を考えると、他人の事ではあるものの気が重たくなってしまいますね…。
