中古車販売店カーネルとは
少し前にニュースで大きな話題になった中古車販売店の「カーネル」。
全国14店舗を展開する中古車販売店としては中堅どころの企業です。しかし昨年の後半くらいから納車の遅延が発生、とうとう多くの客が車を受け取れないままカーネル全店が閉鎖するという事態に陥りました。
6月ごろにこのニュースが流れ、8月の続報では車両がスクラップになってしまったという情報が流れました。
…と、そんな話題でした。
激安の理由
実は私はカーネル岡山店に行ったことがあります。
カーネルという会社は激安で中古車を販売するお店で、その価格の秘訣は私が見てきた限り、5つあります。
1.事故車
これは安いお店の定番ですね。
事故車でも走るのに影響がない車両もありますし、車の知識がある人だとあえて事故車狙いで行くような人もいるそうです。
2.過走行車
展示車両の大半が10万キロオーバーの過走行車です。
最近の車は20万キロは普通に走れるので、車の寿命はまだ半分くらい残っているという見方もできるでしょう。
ただ乗り方、乗ってきた環境などにも左右される部分なので、決して最近の車だからノーリスクとは言えません。また同社の在庫の車両には年式の古い車が多く、タイミングベルトの交換を控えているケースもあるので、購入後に大きなお金が動く可能性もあります。
4.でも触れますが、カーネルはそういう直近に手を入れる必要がある車を整備してから売るという事はしていませんでした。あくまでも店頭価格を安く設定することに注力している会社でした。
3.不人気車
新車販売時に余り売れなかった人気のない車種です。
人気がないので安く買い取れ、だから安く売れるという仕組みです。詳しくは後述しますが、今回の訪問動機はこれでした。
以上が扱う車種についてのポイントです。続いて、店舗運営に関しても秘訣があります。
4.納車前の点検は最小限
私は購入に至らなかったのでお店で聞いた話ですが、簡単な室内クリーニングが行われるだけで、その他の点検はほぼしないそうです。
気になることがあれば購入した後で各自でしてください、と。お店に点検整備が出来るようなスペースは見当たりません。名義変更をして乗って帰ってもらうだけ。こういうシンプルなやり方も人件費の削減につながっているようです。
5.店舗は未舗装の土地にプレハブの建物
これは結構衝撃的でした。展示場は未舗装の土地に車を置いてあるだけです。
照明も一般家庭の駐車場や庭に置くようなライトがいくつかあるだけで、暗くなると車がよく見えなさそうです。
そして店舗はプレハブの建物が一つだけ。ランニングコストをかなり削っているのが分かります。
以上がカーネルの安さの秘訣です。
購入するには勇気がいるようなポイントもありますが、実際のところ安く販売する為にはここまで徹底するんだなーと、妙に納得した覚えがあります。
理由のない安さは気持ち悪いですが、その点においては安いのも納得というのが当時の私の感想です。
訪問の思い出
私が訪問した理由は不人気車種の扱いがある事でした。私は過去に販売されていたアテンザスポーツというハッチバックの車が大好きでした。しかし乗り換えのタイミングなどで新車が販売されていた時期には購入できなかったのです。
しかしこれが随分と不人気車種だったようで、中古でもいいから入手したいな…と思った時には、中古車情報サイトで検索しても、県内では取り扱いがないような状況でした。
そんな時にリマインダーを登録していて浮上してきたのがカーネル岡山店でした。そこで中古車情報サイトから予約をしてお店へ。
私の家からは遠い岡山市東区のお店で、どのような場所なのか知らなかったので、到着して第一に未舗装にギョッとしました。
そしてお店に声を掛けます。
この倉庫のような建物から店員さんが出てきて、アテンザスポーツのもとへ案内してくれます…で、対応は終わり。
何の説明もしてくれません。このお店、車について調べるのもセルフサービスです。なので中古車情報サイトの写真では分かりづらかったような傷があったのですが、これも自分でよく見て気づかなかったら教えてくれません。
一応、質問には答えてくれます笑
ちなみに価格について総額表示に嘘はなく、展示している状態からそれ以上は何もしなくていいなら(窓、室内掃除はするらしい)、その価格のままで購入して乗って帰れるとのことです。
前述の通り、最終的に購入には至りませんでした。
中古車なので傷やシミは仕方ありませんが、実際に来てみると、中古車情報サイトに掲載の画像では見えなかった傷がやけに多くて状態は余り良くありませんでした。特に気になったのはタイヤ。溝はあるので車検は通ったのでしょうが、全体的にひび割れが入った古いものでした。走り出したらバーストするんじゃないかという状態です。それは換えればいいだけですが、その事さえもお店側からは声をかけてきません。
ちょっと行き過ぎた安さ至上主義を感じました。
別に安いから買いたいという希望で探していたわけではないので、せっかくですがもう少しいい状態の車が出るまで待とうとお断りしました。
好感を抱くようなお店ではありませんでしたが、対応に不快に思うところもなく、そのような事があった事もすっかり忘れていました。
私が行ったのはずっと前なので、会社自体も問題なく回っていた時期だったのでしょう。末期には給料の遅延、未払いもあったそうです。あの時に対応してくれた方々が困ったことにならずにおられることを願うばかりです。
ちなみにその後もアテンザスポーツと巡り合う機会はなく、結局あこがれの車は乗れないままでした。ちゃんちゃん。
