玉野市東野崎はかつて塩田が広がる一帯でした。
当時の遺構が幾つか残されています。今回はその中から樋門の遺構を紹介します。
遺構としてはやや地味と言うか、ややマニアックな設備です。
こちらです。
現地の案内看板では馬蹄の形に例えられていますが、これが塩田跡の遺構の一つ樋門跡です。
この施設が使われていた頃、塩田では海水をくみ上げ、塩田に巻き、それを蒸発させることで塩を生成していました。
その海水の取り込み口がここでした。
石段の先に栓があり、それを開くことで塩田内の貯水池の海水とやり取りできるようになっていました。
満潮の時は海水を取り込むために、干潮の際は逆に海水を排出するために用いられました。
もう随分と古いのでやや崩れている部分もありますが、良い状態で保たれている物もあります。
これは塩釜神社の賛同からすぐの場所です。状態も良いですし、写真を撮るならここがお勧めです。