岡山市南区妹尾。
JR宇野線の妹尾駅や国道2号線のロードサイドにある事から、古くからお店や新興住宅地として栄えてきた地区です。
昨今では駅周辺を中心にマンションの建造も増え、南区の南部では最も発展目覚ましい地区と言っても過言ではないでしょう。
その一方で駅前には昔ながらの町並みが残っていて、レトロな街歩きを楽しむことが出来ます。
今回はそんな古い町並みで見つけたこんな看板を紹介します。
もはやレトロの枠を超えた歴史的な遺物と言っても良いでしょう。
どーん。
妹尾地区が岡山市に編入する以前の妹尾町時代(1896~1971年)の消火栓の看板です。
町時代の末期としても既に半世紀以上が経過した古い看板です。ところどころ腐食は見られるものの、状態は非常に良いです。
尚、消火栓は火災の際に消火の為に必要な水を供給する為の施設です。
簡単に言えばもしもの時の水道管です。
上にある「火災は電話局」という表現も古いですね。
電話局は現在のNTTの支店の事で、電報電話局の表現も知られる通り電話の交換や電報の受付などを行っていました。
現在では受付業務を行う店舗が無くなり、単に施設が集約されているだけの建物になっているケースが多いというか、大半なのかもしれません。
電話による火災の対応の歴史は古く1887年末には導入されています。ただし当初は普通の電話と同じ扱いだったようで、現在のような緊急用の専用の電話が用意されたのは1917年4月からです。
という事で、今回は妹尾町時代の古い看板を紹介しました。妹尾の散策ではもう一つ妹尾町時代と思われる看板を見つけています。
そちらも近い内に紹介しようと思いますので、お楽しみに。