岡山市北区の中島の双子島を散策した帰りに、久しぶりに京橋を歩いて渡ってみました。
旭川に架かる橋で、ここがちょうど北区と中区の境界でもあります。
交通の要衝としての地位は川下に出来た新京橋に譲られており、車通りもさほど多くなく中心市街地にある割には穏やかな雰囲気です。
歴史は古いものの、当初は現在よりも川上に架けられていました。
現在地に移転したのは1593年の事です。
名前は橋の周辺に京や大阪の商品を扱うお店が多数出店していた事に由来し、京橋や地名としての京町が誕生しました。
京町は橋の移転に伴い古京町となりました。しかし地名の起源が街並みの方にあることを考えると、ちょっと面白いですね。
江戸時代には門がつけられ、夜間は閉門することで城下町の安全面に寄与していたようです。
ちなみにこの門は南区小串に現存します。詳しくは下記リンクへどうぞ。
親柱には「きやうはし」と書いてあります。
これは恐らく現時点で最後の架替である1917年のものでしょう。その数年後に路面電車を通すために拡張されましたが、その時は親柱を入れ替えるような事はしていないようです。
この対面側に漢字の「京橋」の親柱もあります。
恐らくネット上ではそちらの写真のほうがよく掲載されていると思います。しかし平仮名もなかなか味があっていい感じです。
周辺のs何作の際にはぜひどちらも見てみてくださいね。