久し振りに岡山市の龍泉寺様にお参りしてきました。
最上稲荷と同じ報恩大師が開基の寺院です。位置関係で言えば龍王山の南麓が最上稲荷、西麓が龍泉寺です。
今回は最上稲荷を参拝した後で県道沿いを歩いて来ましたが、徒歩の場合は山を超えてきた方が近いです。

稲荷山ケーブルカー奥の院駅跡から一乗寺と龍泉寺は分かれ道になっており、駅跡からは徒歩15分くらいとわりと近いです。

こちらが鳥居。
徒歩の話ばかりをしましたが、自動車での参拝も可能です。

ではまず建物を見ていきましょう。
建物は拝殿、本殿に分かれていて神仏習合を思わせます。

現在の竜泉寺の建物は中興開山の祖とされる日護聖人の時代(明治初期)に建てられた物だそうです。
寺院の公式サイトによると職を失った下級武士が日護の元へ集まっていたという記載があります。彼らの救済と共に人手がある事を活かしての事業だったのでしょう。

拝殿で特徴的なのは釉薬瓦です。

寺社巡りでカラフルな瓦を見る機会は非常に珍しいです。
鯉が泳ぐデザインは池や滝行で水との関係が深い龍泉寺らしいですね。

では続いて拝殿の裏にある龍王池へ。

この池が龍泉寺の御神体です。山岳仏教とこの池への信仰が龍泉寺の起源のようです。
吉備津彦命の軍奉行である楽々森舎人(桃太郎の猿)が芦守山(=龍王山)の頂上にある岩を超能力で穿ち、そこから湧き出た水が中腹に溜まったのが龍王池です。

後の時代に芦守山に優鉢羅龍神が飛来し、人々を守ったことから山の名前を龍王山、池を龍王池と呼ぶようになりました。

優鉢羅龍神は龍泉寺のキャラクター「ゆら姫」にもなっています。
最近では上の写真の角度がフォトスポットとして人気です。

この鳥居の場所も徒歩で行けます。
湿地などが続く山道を越えて行くと、鳥居が見えてきます。

近くで見ると本当に大きな池です。

池にも降りられます。
続いては龍泉寺の水のもう1つのスポット、龍王の滝を見に行きましょう。

こちらです。
瀧は山からの水を流しているようで、訪問日によって水量が大きく異なります。
私が訪問したのは2022年の6月です。雨が本当に少ない空梅雨で県内では水不足が懸念されるような時期だったので、水の量も少なめです。

この瀧は滝行にも用いられます。

事前予約が必要ですが、行衣の貸し出しも行われています。
興味がある方はチェックしてみてくださいね。

尚、観光目的で訪れる場合に注意点があります。
滝行が行われている場合は、この場所での写真撮影は許可制になります。

勝手に他人の滝行の様子を撮影しないように。

戌。
境内はかなり広大でいろいろな植物が見られる湿地帯など、見どころは多いです。
しっかり見て回る場合は1~2時間ほど時間を割く予定にしておくといいでしょう。




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