岡山県の南から北へ向かって移動していると、たまに「空港津山道路」の早期完成を求める看板があります。
今回はこれについて調べてみました。
岡山県の公式サイト内の「県政への提言」で簡潔に説明されていたので、まずは空港津山道路とはなんぞや?ということについて引用します。
この道路は、岡山空港から岡山市北区田益(山陽自動車道岡山IC付近)を経由し津山市へ至る道路であり、現在整備されている国道53号岡山北バイパスの一部(岡山市北区田益~北区菅野)も、空港津山道路を構成する道路となっております。そのことから、空港津山道路の整備により、津山市と県南部地域が高規格な道路によって結ばれることとなり、連携の強化が図られるものと期待しております。
主な目的は国道53号の渋滞緩和のようです。
ストリートビューは昼間なので比較的空いていますが、朝夕の通勤時間は酷く渋滞します。
しかし川や山に沿う区間の多い53号では抜本的な解決が難しい…ということで、53号と並行するようなルートで新しい道路を作ろうというのが空港津山道路なのです。
これが空港津山道路の計画図です。
全く着手されていないわけではなく、「岡山北バイパス」、「津山バイパス」のように部分的には動いています。
とは言え既に四半世紀も停滞している計画ですが、それでもゆっくりでも着実に進むのであれば良いのですが、ネット上では様々な意見があります。
例えば国道429号。
起点が倉敷市にある国道なので53号と比べるとやや西向きのルートになりますが、岡山市北区足守周辺を通過します。
空港津山道路という新しい道路を作るのではなく、53号と429号という既存の道路を出来る限り改良していくことで渋滞緩和が狙えるのではないかという考え方です。
→ここは酷い空港津山道路ですね(障害報告@Werry)
どちらの道路も走ったことがある身としては、そんなに手を加えられる場所があるかなぁ?というのが正直な感想です。
税金で行うことなので改良によって空港津山道路の整備に匹敵する効果が得られるなら、それが最良の手段なのでしょう。
ただ津山を始めとする県北部の住民の間には、県南部ばかりが開発されて県北部が取り残されているという意識が少なからず存在します。
道路としての有効性と同時に、空港津山道路の完成がそういう感情に与える効果も考えて、県はより強く求めていくべきではないかと思います。