全国の事故物件の情報を集めている「大島てる」というサイトがあります。
自由に投稿できるスタイルのために、不確かな情報や明らかに「事故物件」という表現と当てはまらない物件の情報が掲載されている事もあります。しかしその情報量が膨大なのも事実です。
前回は和気町と備前市の物件を見ました。今回は岡山駅西口周辺の物件を見てみましょう。
入れ替わりが激しい
大島てるを見ていると、たまにあるのがこの「入れ替わりが激しい」です。
人が定着しないから何かあるのだろう的な発想があるのではないかと疑ってしまいますが…。
ただこの部屋はストリートビューのタイムマシーン機能で過去を見ていると、確かに空室になっている(=カーテンが無い)頻度が高いのは事実でした。
白骨死体発見
岡山駅前にあった駅元荘という建物を解体中に女性の白骨化した遺体が見つかったそうです。
建物の中なのか、それとも下なのか。
過去に住んでいた人は肝が冷えた事でしょう。
尚、跡地は建物にはなっていません。
隣に行った
これはちょっとモザイクにしているのと、地図が無いと分かりづらいので解説します。
Aコーポの1階に住んでいる人が借金苦で首つり自殺をした件です。
ですがこの人はAコーポでは自殺せず、その隣にあった「ぼろぼろアパート」に侵入、そこで自殺をしました。
なので事故物件になったのはAコーポではなく、ぼろぼろアパートです。
ぼろぼろアパートの所有者には迷惑な話ですね…。
それが影響したのか、ぼろぼろアパートは現在は駐車場になっています。
強制退去前日の悲劇
アパートが燃えて、中に暮らしていた女性が亡くなったという事例です。
亡くなったのはアパートの所有者で、隣に自宅があるものの普段はアパートの一室で生活していたそうです。
…と、ここまでが表面上の話しです。
実はこの書き込みに事情を知っていると思われる人が衝撃的な返信をしています。
・仏壇の辺りで放火自殺をした可能性が高い
・アパートは売約済みだった
・自殺は強制退去の予定日の前日
ここからは少し推論が入りますが、当時の様子を考えてみます。
強制退去というのは恐らく競売後に住民が立ち退かなった際に行われる断行を指しているのでしょう。
つまり女性がアパートに居を移していたのは、競売で建物を手放す事への抵抗の為でしょう。
それもいよいよ断行が迫ってくる、どうしても渡したくない。
…それが誤った結論に行きついてしまった。
仏壇周りが火元だったようですが、そこに祀られていたのは一緒にアパート経営をしていた配偶者や親族だったのではないでしょうか。
女性のした事に賛同する事は出来ません。
土地を購入した人にとっては退去させるのは正当な権利であり、最後の手段としてもその結論は間違えている。
しかしそこに至るまでの心情を考えると、責めるような気にもなれませんね…。
…ということで、今回はここまで。
これまでに見てきた他の市町村の物件についてはタグの「大島てる」でお調べください。