全国の事故物件の情報を集めている「大島てる」というサイトがあります。
自由に投稿できるスタイルのために、不確かな情報や明らかに「事故物件」という表現と当てはまらない物件の情報が掲載されている事もあります。しかしその情報量が膨大なのも事実です。
前回は赤磐市山陽町の物件を見ました。今回は備前市と和気町の物件を見てみましょう。
無理心中未遂
殺害という言葉が用いられていますが、無理心中を図ろうとした件です。
屋内で木炭を燃やし、長男が死亡。母親と次男が意識不明になりましたが、後に回復。母親が木炭を燃やしたことを認めたそうです。
この時は家を出ている長女宅にいたものの、この家に住んでいたのは合計で6人。
受験を迎える年齢の子供もおり、心労があったのではないでしょうか。
経済的なことはもちろん、色々なライフステージを迎える子供を何人も育てるのはそれだけで大変なことでしょう。
無理心中を図ることが正当化されることは何も有りませんが、どうにかならなかったのかと考えさせられる一件です。
自殺廃屋状態
自殺廃屋状態というパワーワードが登場しました。
自殺後に人が住まなくなった家なのでしょう。
尚、この建物は現存しません。跡地は家庭菜園のような小規模な畑になっています。
Googleマップのストリートビューのタイムマシーン機能で確認すると投稿された後すぐに撤去されたような雰囲気です。
もしかすると大島てるへの掲載を契機に更地にされたような建物も少なからずあるのかもしれませんね。
はなさんが首を傾げる市場性修正率 . ( 1,00 )
これは以前にも紹介したことがある「はな」さんという投稿者が投稿した内容です。
大島てるのガチ勢で、競売物件の三点セットから心理的瑕疵物件を見つけて投稿していました。
そのはなさんが不思議そうな書き込みをしていた物件です。
まず内容をご覧ください。
はなさんが疑問に思ったのが「市場性修正率」です。
これは事故物件も含む心理的瑕疵がある物件が、売却する時にどれくらい影響するのかを判断するための数字です。
例えば1000万円の価値の建物がありありますが、近所にヤクザの事務所があるとします。この場合は1000万円を1として、市場性修正率が0.9~0.8になります。
ヤクザの事務所がある事で価格が下落、900~800万円くらいの価値になります。
この要因には事故物件も含まれますが、この件の市場性修正率は「1.00」だったようです。
つまり価格に影響しない。それを掲載する理由とは?
一体どういう事情だったのでしょう。
「事実がうかがえる」という表現から察すると、自宅で亡くなったのか、それとも病院に到着してから息を引き取ったのかわからない…そんな状態なのでしょうか。
…ということで、今回はここまで。
これまでに見てきた他の市町村の物件についてはタグの「大島てる」でお調べください。